読書感想文「きよしこ(重松清)」

きよしこは作者本人の幼少時代のお話と言われている。作者は吃音症だった。吃音症とは言葉がどもってしまったり、言葉が出なくなったり、早口で滑舌が悪くなったりとうまく話せない症状のことだ。私自身も軽い吃音症だった。いやいまもそうだ。しかし深く悩んではいなかった。しかしたまになんとなく調べることがあった。そこでこの本の存在を知った。そして私はなんとなくこの本を手にとって読んで見た。主人公は吃音症にもかかわらず親の転勤で何度も転校を繰り返していた。そしてその度にからかわれたり、いじめのようなことを受けていた。どれだけ辛かったかと思う。しかし作者はめげなかった。そしてその学校その学校で必ず友達ができた。しょっちゅう言えない言葉が出てきたりどもったりする場面が出てくる。その度に私の吃音症はまだまだましなんだなと勇気をもらった。

とても感動したのは作者が吃音症にもかかわらず地元の大学ではなく東京の私立大学に行きたいと行ったところだ。親も当時付き合っていた彼女も誰もが反対した。しかし彼の決断は変わることはなかった。しかも教師になりたいというではないか、私もそんななれるわけないじゃんと思ってしまった。でも彼は逃げなかった。結局は教師にはなれなかったけど挑戦はした。なんて強いんだろうと思った。私も中学の時の先生に憧れて教師になりたいと思った時期があった。しかし人前で話すことは苦手だし、子供も苦手だし、勉強もそこまでできなかったので諦めた。そしていまはコンビニでパートをしている。あの頃思い描いた未来とはだいぶ違ってしまった。小さい頃からアレになりたい、そしてそのために努力できるって本当に素晴らしいことで尊敬できること思った。だから自分の子供にはなりたいものになって欲しいし、そのために努力できるような強い人間になって欲しいと心の底から思った。諦めなければ夢は夢のままでは終わらなかったのに、できないと決めつけて諦めてしまうことがどんなに愚かなことだったのかこの本が教えてくれた。

 

(30代女性)

 

 

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