読書感想文「アイの物語(山本弘)」
読み終わって一番に思ったことは、本来人と人の関係もこういうものなのだろうなということだった。本著「アイの物語」はAI(人工知能)と人間の関係をえがいたSF作品だ。アイビスというロボットが人間である主人公にいくつかの物語を...
読み終わって一番に思ったことは、本来人と人の関係もこういうものなのだろうなということだった。本著「アイの物語」はAI(人工知能)と人間の関係をえがいたSF作品だ。アイビスというロボットが人間である主人公にいくつかの物語を...
私が蜜蜂の大量失踪が起こっていると聞いたのは、もう10年以上前のことだ。養蜂家の仕事のメインがハチミツを集めることではなく、農家に蜜蜂をレンタルすることだとも初めて知った。蜜蜂は巣箱から一定の範囲で活動する。巣箱を果樹園...
「幸せ」って人によって違うということは理解していた。理解していたつもりだった。この作品を読んで「つもり」だったと実感した。幸せだと感じる事柄は人それぞれ違うことは分かっていたけれど、最近どうしても周囲と比べたりして幸せを...
他界した父の再婚相手と暮らす寧(やすし)が、実母の生家で育った兄と再会し、実母への思慮を募らせる「夏緑陰」。母方の叔母の元へ養子に出された次兄と末弟の関係を描いた「栗樹―カスタネア―」。姉亡き後、その夫と共に生活する少年...
ステファン・ツヴァイクの伝記の代表作品「マリー・アントワネット」(上・下巻)。大学時代に一度読んで以来、最近再びこの本を読んだ。以前感じられなかったことが40近くなったわたしが再度読み返すことで、またさらに深く新たな感動...
「レインツリーの国」の読書感想文① 人間はいつも自分が中心で世界が動いている。当たり前なことだが自分が一番かわいい。しかし周りのことをよく考えること、相手がどんなことを思っているのか想像してみること、客観的に物事を見るこ...
私は、怖い話が大好きで、そして大嫌いである。矛盾していると思われる方は、遊園地の絶叫マシンを想像してみてほしい。乗りたくて長い行列に並んだのに、いざ乗り物が動きだすと、「嫌だ、もう降りたいよー」と思ったりしないだろうか?...
映画になっていたので、どんなものかなと気になって手にした。読むうちにどんどんのめり込んで、読み終わってからすぐに続編を探しに行って、完結編まであっという間に読み終えてしまった。あまり馴染みのない新宿歌舞伎町を舞台に繰り広...
「白銀ジャック」の読書感想文 疾走感を持って一気に読める。この本を読み終えたときの感想だ。主人公はゲレンデを見回るパトロール。それだけですでにちょっとかっこいい。すでにちょっと羨ましい。 そんな主人公が、ゲレンデに爆弾が...
「嘘をもうひとつだけ」の読書感想文 数々の作品がドラマ化や映画化されている東野圭吾さんの作品。刑事の加賀恭一郎シリーズだった。シリーズだが、他の作品を読んだことがなくても楽しむことができるので、東野さんにはいつも感謝して...