感想ライブラリー

読書感想文「タスキメシ 箱根(額賀澪)」

春馬と早馬兄弟の高校大学時代が描かれたタスキメシの続編で、楽しみにしていた作品。これは2020年の箱根駅伝の物語で、フィクションなのはわかっているのに、どこかでこんなドラマが起こっているに違いないと思わせる熱さがあった。 […]

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読書感想文「絵のない絵本(ハンス・クリスチャン・アンデ[…]

アンデルセンという作家が書いた本で、月が絵描きに語る形式で物語が紡がれていく作品である。私は、純文学でも大衆文学でも、気に入った作品があれば、分け隔てることなく読む方である。但し、児童文学の類は、読む機会に恵まれず、読ん […]

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読書感想文「余命10年(小坂流加)」

もともと私がこの「余命10年」を手に取るきっかけとなったのが、著者自身が作中の主人公と同じ「助からない病」に侵されていたことを知り、衝撃を受けたからである。一読してみて、ストーリー展開はよくある病弱な主人公と男性の恋愛も […]

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読書感想文「なかなか暮れない夏の夕暮れ(江國香織)」

満ち足りて豊かな気持ちになった。それは、様々な登場人物達の人生の一部を一度に楽しめたせいかもしれないし、主人公がとてつもないお金持ちだったせいかもしれない。「金持ち喧嘩せず」という言葉が思い浮かんだ。生活にゆとりがあって […]

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読書感想文「猿の見る夢(桐野夏生)」

主人公は、定年間近のサラリーマン。会社役員であり、年下の愛人もいる、恵まれているようにみえる男。そこに、会社では会長と社長の派閥問題が影を差してくる。それを機に、愛人とのデートも上手くいかず、家に帰れば、怪しい老女が寝間 […]

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読書感想文「小さいおうち(中島京子)」

「小さいおうち」の主人公は田舎から東京へ出てきた女中のタキちゃんだ。そのタキちゃんが小さな赤いおうちで働いた日々の物語である。タキちゃんは仕事ができる女性だ。言われたことをただこなすのではなくて、自分の頭を使って仕事をし […]

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読書感想文「麦本三歩の好きなもの(住野よる)」

今まで住野よるさんの作品は全て読んできたのだがここまで主人公に魅力、親しみを感じる作品は初めてだ。物語は主人公、麦本三歩の日常と好きな物、事を絡めた話が12話構成となっており、小説を読んでいる途中に飽きてしまう私でもスラ […]

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読書感想文「罪の声(塩田武士)」

昨年呼んだ小説の中で最も印象に残っている本です。私はもともとノンフィクションや実際の事件を題材とした小説や読み物が好きなので、この「罪の声」は自分にとって大ヒット作でした。この作品は昭和末期に起こった「グリコ森永事件」を […]

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読書感想文「オレたちバブル入行組(池井戸潤)」

上司を右往左往して、紆余曲折ありながら、やっとの思いで悪代官である上司を懲らしめる日本全国で異例の50%代に近づくお化け視聴率を獲得しました半沢直樹の一話目からの内容である。   壮絶な駆け引きと行員としてのプ […]

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読書感想文「華麗なる一族(山崎豊子)」

戦後の日本の銀行をモチーフにした昭和のお話である。私はこの時代にはまだ生まれてはいなかったが、物凄く解りやすい内容であったのだ。昔、阪神銀行と言う関西屈指の銀行があの手この手によって小が大を呑みこみ合併すると言うお話だ。 […]

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読書感想文「更年期少女(真梨幸子)」

わたしは元々あまりどろどろした話は読まないが、一度手に取って読み出したら止まらなくなってしまい最終的に最後まで読んでしまった小説だ。あらすじとしては1970年代に「少女ジュリエット」に掲載されていた「青い瞳のジャンヌ」と […]

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読書感想文「イン ザ・ミソスープ(村上龍)」

現代の歌舞伎町を舞台にした物語なのだが、おとぎ話のような、どこか遠い世界の話をしているような錯覚に陥った物語だった。話は歌舞伎町でいかがわしい仕事をしている日本人シンジと、知れば知るほど様子がおかしい外国人フランクが出会 […]

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読書感想文「アンと青春(坂木司)」

前作の「和菓子のアン」でアンちゃんが大好きになってしまい、続編である「アンと青春」も読む前からすでに楽しい気分であった。またアンちゃんに会えるだけでうれしいのだ。コロコロな体型で特別に美人さんでもないが、愛きょうたっぷり […]

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読書感想文「伴走者(浅生鴨)」

「伴走者」という役割があることを知ったのは、とあるパラリンピックの番組でマラソン選手の紹介をみたのがきっかだった。ロープでできた小さな輪を手に持って、そのロープでつながっている盲目のマラソンランナーに寄り添うように走る人 […]

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読書感想文「言の葉の庭(新海誠)」

新海誠監督の新作映画の公開にあたり、本屋で特集が組まれていたので、購入し読んだ。映像を想像しやすいこともあり、すらすらと読むことが出来た。主人公の心の動きが手に取るように分かるし、登場人物全てに感情、気持ちが入っているよ […]

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読書感想文「猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記(かたやま[…]

とある旗本の跡取り息子がなぜか猫の姿に。猫だけれども中身は武士、頭の固い近山宗太郎。周りの人に「猫太郎」と呼ばれるたびに、いや猫太郎ではない、と訂正を入れる。中身は頭の固い武士の青年、外見は猫、このギャップが面白い。江戸 […]

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読書感想文「明日の食卓(椰月美智子)」

冒頭からいきなりショッキングだ。9歳の「ユウ」という子が、親らしき人間の手にかかって虐待死をとげる。次いで、犠牲者と同年齢・同名の息子をもつ3人の母親の日常が交互に語られる。一人っ子の「優」を育てる専業主婦のあすみ。在宅 […]

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読書感想文「サウスバウンド(奥田英朗)」

奥田英朗は、1999年「最悪」、2001年「邪魔」などのシリアスなミステリーを書いたと思えば、2004年にはコメディタッチの「空中ブランコ」で直木賞を受賞するなど、硬軟を自在に操ることができる作家である。本作は、直木賞受 […]

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読書感想文「美しき愚かものたちのタブロー(原田マハ)」

日本で本物の西洋美術を鑑賞できる場を作りたい、若者に本物の西洋美術に触れてほしい、そう願って持ち前の行動力、交渉力で自分の夢に向かって邁進した実業家・松方幸次郎。その松方の夢に共感し、実現すべく働いた男たち。彼らの夢はそ […]

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読書感想文「ソクラテスの弁明(プラトン)」

古代法廷バトル、偉い人に難癖をつけられて法廷に引き出されたソクラテスが、相手を論破する。面白くてためになる本です。有名な、無知の知・「自分が無知であることを自覚できない、また、知らないのに知っているような勘違いをしている […]

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