坂口安吾読書感想文「紫大納言(坂口安吾)」2017.08.25欲望をも超越する純真がある。大納言の欲にまみれた生き方は、ある意味とても人間らしく、汚らしく、醜い。人を騙してまで自分の欲、性的な欲であり女性を手に入れると言う物欲、を達成する自分をなんら恥じてなどいないあたりが、大納言...