読書感想文「AXアックス(伊坂幸太郎)」

作者のファンであり、久々に出版されたので、直ぐに購入しました。どの様な内容なのか、少し検索して知っていましたが、読み初めて直ぐに引き込まれる氏の手法にはまた驚かせながらも、見えそうで見えない結末へ向けて気付けば一気に読んでしまった気がします。

 

内容は、氏の各シリーズ作品を読んでいる読者には勿論ですが、そうでない方にも楽しめ、上手い具合に読者の予想を裏切るかのような流れと、そこに出る各登場人物達の面白さと疑わしさが斬新なイメージをもたらしている作品だと思えました。

 

 

 

特に、後半に近付くに連れ主人公が最も気にする妻との関係性が自然でありながらも顕著に表れ出し、その理由等全く判らない様にストーリーが構成されているのか、不意に涙が滲むシーンと笑えるシーンとの絶妙なバランスで、気が付いた時には自分が兜(主人公)になった気分でいました。

 

そこからの、このストーリーでも最終章への展開がまさに見事で、誰に結末が読めたのだろうと、読後し再び脳裏で味わいを残す様な素敵なラスト。誰がそんな事を想像出来るのでしょうか。次回作を待つ前に、もう一度シリーズ作を初めから読み直したくなったのは言うまでもありません。

 

又、余談ですが、含まれていた伏線の回収は全てではなかったのは、読者の創造に氏が任せようとしたのでしょうし、それが解るからこそ、伊坂幸太郎氏の作品ばかり読む自分の様な読書家のファンが存在しているとも思えます。

 

ただ、今までの様にこの作品を何年後かに映画化される日が来るかも知れませんが、今までがそうであった様に、原作の良さを崩すことなく、読書が苦手な方にも興味を持ってもらえる作品になることは間違いありませんから、先に読んでいてもまた映画も観てしまうだろう自分がいたりしますので、もし、書店で見かけられましたら是非手に取って読んで頂けたら光栄に思いますし、決して損はさせませんと言い切れる良作でもあり、最後に貴方から流れる涙を大切にして貰いたいと願います。

 

(30代女性)

 

 

 

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