読書感想文「植物図鑑(有川浩)」

植物図鑑に出会って、私の中の植物に対する気持ちが大きく変わった。私は農業に関係する授業がある高校の出身でもともと普通の人よりは植物に興味があったと思う。だが、この本は植物を通して恋愛、生活など様々なことを学べた。一度はまると深く追及したくなる性格なので、出てくる植物は図鑑で何度も調べ楽しんだ。
 
作中に出てくる料理は、どれも魅力的で食欲をそそられるものばかりだった。レシピがのっていたので早速作ってみた。私の家の周りは、田畑ばかりの田舎なので本に出てきたたいていの食材は手に入った。ノビルのパスタをつくって食べたが何とも言えない感動だった。小学生のころ何も知らずに楽しくてたくさん抜いていたノビルがこんなにも美味しいものだったのか、
 
もっと早く食べてみたかったと思った。野イチゴのジャムも新鮮で美味しかった。これは、レシピがのっていなかったので作中の料理シーンを頼りにつくった。野イチゴをとっているとき、作中で一番好きなシーンの樹とさやかが一緒に摘んでいるところが浮かんできてとても楽しい気持ちになれた。二人のようなほほえましい関係がうらやましいと思った。
 
こんなにも涙をこらえきれなくなる本に今まで出会ったことがなかった。樹が急にいなくなってしまう所、帰ってきた時、樹が杏奈ちゃんにヘクソカズラを見せてもらった時。不覚にも号泣してしまった。これは外では絶対に読めないと思った。私がさやかの立場だったら、急にいなくなった樹をあんなに一途に待ち続けることはできなかったと思う。
 
いつ帰ってくるかもわからない人を待つというのはよっぽど強い気持ちがなければ無理なはずだ。樹はさやかと一生共にいるためにすべてを捨てて帰ってきてくれたところに男らしさを感じた。こんな二人のように惹かれあい素直な気持ちを言い合える関係の人と私も出会ってみたい。行き倒れた樹をさやかが拾うという、まさに偶然なんかではなく必然的な運命の出会いだったのだと思った。
 
(10代女性)
 
 
 

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