読書感想文「吾輩は猫である(夏目漱石)」

この作品は日本人なら誰でも知っている有名な書き出しから始まる作品だが、実はちゃんと読むのが初めてだった。内容もあまりわかっていなく先入観がなく読んだが、とってもユニークな作品だと思った。特別に事件やハプニングが起きるわけではないので読みにくいという声もあるかもしれないけれど、今はペットを飼っている人が多いのでもし自分のペットがこんなこと思っているのかな?なんて想像しながら読んでみることにした。
 
そう考えると実に面白くて、人間は実に身勝手で、自由に動物を解釈して生きているんだなと思いながらサクサクと読み終えてしまった。それにしても夏目漱石の個性が本当に出ている作品だなと改めて思った。私はこの人のユニークが大好きで坊ちゃんの時の主人公の考え方やあだ名をつけるところ、真っ直ぐな性格が大好きなのだが、今回の猫の人間に対しての毒舌っぷりが楽しくて特別ストーリーに波がなくても今度はどんな風に人間を表現してくれるのかなと思って読んでいたら一息に読み切ってしまった。
 

 
 
今は、この「吾輩は猫である」のように動物を人に見立てたアニメや漫画はとても多いが、その走りとなった「吾輩は猫である」を世に送り出した夏目漱石は本当に素晴らしいアイデアの持ち主だなと思った。文章も面白いし、わかりやすいし、それ以上にアイデアが面白いっていうのは作家としては本当に大切な財産なのではないかなと私は思う。
 
また、昔以上に今はペットを飼っている人が多い時代なので、もっと多くの人がこの「吾輩は猫である」を支持するのではないかと思う。そして、さらに多くの作家たちがこの作品に刺激を受けて作品を作り、「吾輩は猫である」が色んな形で残っていくのではないかと思った。それにしても、この作品が夏目漱石の処女作だとは全く信じられない。どうしたらここまで完成度の高い作品が書けるのだろうか?
 
処女作と言っても夏目漱石の場合は学生で書いたわけでもなく38歳という年齢で書いているため歳をある程度重ねてからのデビュー作となるが、きっと沢山の本を読み知識を集めてから書いたのだろう。今は若いうちに沢山の作家さんがデビューをしているが、こうやって人生経験をある程度積んでから質の良い作品を生み出してくれる作家さんがこれからも日本に沢山いることを祈りたい。
 
この作品は猫を通して当時の生活を見ていく部分が多いために時代背景がわからないと少しわかりにくい部分もある。また、現代語ではわからない部分もあるために、作品をさらに理解したい人は辞書などで勉強しながら読むともっと理解が深まって面白いと思う。日本の素敵な文学作品に出会えて楽しい時間となった。
 
(30代女性)
 
 
 
 

吾輩は猫である
吾輩は猫である

posted with amazlet at 18.07.16
(2012-09-27)

 
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