「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の読書感想文①
村上春樹のことは色々聞いたり見たりしてましたが、実際読んだことが無くKindleを購入したのをきっかけに始めて読んでみようと思い、このタイトルの小説を読みました。本を読んで通して感じたことは結果よく分かりませんでした。
主人公のつくるの半生を描いているんだとおもうのですが、良くある話(内容自体は良くあることではないですが)で、仲良し5人グループから自分ひとりが東京に出て、いつの間にか疎遠になっているときに絶縁されてて。自分は東京生まれで東京育ちなので故郷から出るとか、地元の友人と会ってないとかはあまり無いので本当にそうなった感じは体感できませんが、主人公にもう少し人間味あっても良いかと感じてしまいました。
どこか斜に構えるなどというレベルではなく、悟りを開いてる感じがあまり共感を得られなかった部分かも知れません。もし自分がそうなったら、と置き換えたら、正直2パターンしか思いつきませんが1つは故郷を捨てた=もう絶縁されたなら寂しいけど仕方ないとおもう、もう1つは本人たちに聞くのも有りですが本当に5人でしか行動してなかったなんてことは現実では有り得なく、それぞれ友人はいるはずでその人に聞いたりしてしまうと思います。
その5人にスポット当てた話だとしてもやや現実味が無くスッと取り入れられる話ではありませんでした。ただ、仲良し5人グループで実は誰が誰のことを好きで、また他の誰かは誰かを好きでという甘酸っぱいというか若いころにありがちな恋愛体験は見ていて楽しかったと思います。
もう少し5人の関係の深堀をしてある描写があると面白かったしより共感できる部分があったのかなと思いました。あとは時代なのかも知れませんが、レイプされたという描写や自殺したという描写、浮気などの部分は批判されてしまう可能性は有りますが、個人的には実際レイプしたわけではないし、夢の中でエロな体験や現実の浮気などは往々にして起こりうることなので、そういう表現があったことで多少は話が腹落ちとまでは行かないですが読んでよかったと思える内容だったと思いました。
(30代男性)
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