読書感想文「同級生(東野圭吾)」

高校生のときをなつかしく思いながら一気に読み終えた作品だった。一部の学生は教師のやり方に満足しているが、不満をもっている学生も多くいる。だがしかしその不満をなかなか爆発させることはできない。
 
しかし誰か一人でも勇気ある行動を起こす人がいれば、面白がって批判運動に参加する人もいれば、同じように批判してくれる人もいるし、それでも関わりたくないとだまって見ている人もいる。それによって起きてしまった事件を解決する作品だった。
 
この作品は教師への不満や言いたいことを自分の代わりに代弁してくれるような感じで私は読んでいてすっきりした。主人公の男子高校生は自分の欲望のために、そして自分を守り、自分を正当化させるために行動を起こした。
 
そのやりとりをしていくなかで特に仲のいい友達に支えられながら事件の真相を探っていくところ、他の高校生の動きや会話など、学生にありがちな流れでとても身近に感じた。高校生の恋心ややってはいけない、やらないほうがいいとわかっていながらやる性交為、それによって広がる噂、焦り…。

 
 
立場ばかり気にして全て学生が悪いことにしてしまおうとする進学校の様子など自分が高校生のときに回りで起きていたり、話していた内容がよみがえってくるような内容だった。この当時の学生は体は大人でもやはり考え方が自分よがりで自分が正しいと思い、他の人のことまで考えが及んでいない。
 
先生は先生で大人の事情があり隠したいこともいろいろとある、それを一番最後、事件を解決するときに刑事から教えられ、主人公の高校生が悔やむところは予想外の展開であった。高校生には早すぎる軽率な恋愛、地元から何かと目につけられる進学校の学生の行動、地元住民のしつこいくらいの学校への情報提供、これによって動く教師たち。
 
これらのことは自分の高校時代にも実際にあったことで、教師と学生のバトルはよくあったなぁ、学生の時は嫌いな教師のことを色々とあだ名をつけてよんでいたなと、なつかしみながら読むことができた。
 
(20代女性)
 
 
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