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読書感想文「やまなし(宮沢賢治)」

「やまなし」の読書感想文

この作品は小さな兄弟蟹から見た自然界、川での生活が描かれている。この本を読んで私がまず最初に思ったのは子供のころに行ったおばあちゃんの家の川である。私はそこで蟹をつかまえることはしなかったが、見かけては追いかけて遊んだ記憶がある。この主人公である蟹の兄弟には、そんな私をどんな風に見ていたのだろう。
 
そんなことを思い出した。身近なところに自然がある環境だった私にとってはこの「やまなし」という作品は、すごく共感できる内容である。きっと自然の多い環境で育った人は「やまなし」に描かれている自然の営み、生命の営みに共感できるだろう。読み進めていくと川の表面も水面も感じることが出来る。辺の音や水の冷たさ、他の魚たちの色や顔を想像する。
 
自然の中で育った宮沢賢治もきっとそんな風に感じながらこの作品を書いたのだと思う。自然が少なくなった今の日本において、このような柔らかい緑に囲まれた物語が少なくなるのではないか。それは私にとってすごく残念に思える。なぜなら都会で暮らしている今、こんなに懐かしい自然を感じられたことがなかったからだ。
 
読み終えた時は、頭の中がリフレッシュされるようだった。自然環境の多いところに住んだことがない人にも、ぜひこのやまなしを読んで自然を文字とイマジネーションで楽しんでほしいと思う。そして、私も都会の生活に疲れた時はこのやまなしを読んでまたリフレッシュをしたい。
 
(30代女性)

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