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読書感想文「空飛ぶ広報室(有川浩)」

「空飛ぶ広報室」の読書感想文

主人公の元報道記者、その相手になる航空自衛隊の元パイロット。この2人に関係するすべての登場人物に好感が持て、大好きな作品である。作品の内容はフィクションであるが、航空自衛隊への徹底した取材が元となっており、ストーリー展開も無理がなく一気に読破することができた。
 
元々、あまり航空自衛隊には興味はなかったが、この作品を通し、航空自衛隊を含め、海上自衛隊、陸上自衛隊の存在意義や存在価値を考えるきっかけとなった。また、報道記者のあり方、のちに情報番組のディレクターとなる主人公から、ディレクターの面白みを感じ、TV番組の観方を変えさせてもらうことができた。 
 
特に、情報番組内の5分番組を作るのにも、様々な方が関わっており、様々な想いを乗せているのだと思うと、今まで見過ごしていた部分に気づくことができた。主人公の、「何もわかっていませんでした。
 
わかろうともしなかった」と言うセリフは、私の中でとても大事なセリフで、生きて行く上で、人と関わる上で、仕事をする上で、実は何よりも大切なことなのではないかと感じている。また、航空自衛隊広報官の「運が悪かったでは済まされない」と言うセリフ。
 
これも人生において、心に刺さるセリフになった。このように、この作品全体を通し、自分の人生に大きな影響を及ぼした内容であるとともに、育児をする上でも、子どもにも読ませてあげたいと、思える大事な作品である。
 
すでに5回は繰り返し読んでおり、何回読んでも胸が熱くなる。そして、その都度前向きな気持ちを持たせてくれる。主人公の相手の広報官のような人でありたいと強く想う。ストーリーはフィクションだが、徹底した取材を元に描かれているため、それぞれのキャラクターにはモデルがいるそうだが、それがまたいい味を出している。
 
作品に登場する、広報室の室長、情報番組のチーフディレクターと、主人公の上司が理想の上司で、上に立つ人間とはこうでありたいと素直に思える。それぞれの人間模様が、それぞれに絡みあり、またそれぞれの物語になっていく。そんな出会いの大切さも感じさせられた作品である。
 
(30代女性)

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