読書感想文「BUTTER(柚木麻子)」

 

お世辞にも、あまり綺麗とは言えないそこそこの年齢の女性が中年の後半や高齢の男性を騙してお金が自分の所に入ってくるようにする手口の事件や詐欺をたまにニュースで見かけることがあると思う。

 

そんなワイドショーを彩るネタを見ながら、正直「なんでこんなブスに騙されてしまったのだろう」「よくこんなルックスの女が男をがっぽり騙せたな」と思ってしまう。この手の事件は、生命保険金が全額、詐欺の容疑がかけられてる女の懐に入ったり、それまた何人もの男性がいたり、不可解な死を遂げていたりする。

 

絶世の美女レベルの女性に、生命保険金を託して殺されてしまうならまだしも、平日の昼間の近所のスーパーで見かけることのできる女性の中でも下位を争うようなルックスとスタイルの女に、なぜ男たちはそこまでしてしまったのか。

 

 

というのはこの手のニュースを見るたびに不思議だと思っていた。どれだけ会話が上手かろうが、料理が上手だろうが、そこまでつぎ込むのは異常だ。お世辞にも、あまり綺麗とは言えないそこそこの年齢の女性が中年の後半や高齢の男性を騙してお金が自分の所に入ってくるようにする手口の事件や詐欺をたまにニュースで見かけることがあると思う。

 

そんなワイドショーを彩るネタを見ながら、正直「なんでこんなブスに騙されてしまったのだろう」「よくこんなルックスの女が男をがっぽり騙せたな」と思ってしまう。この手の事件は、生命保険金が全額、詐欺の容疑がかけられてる女の懐に入ったり、それまた何人もの男性がいたり、不可解な死を遂げていたりする。

 

絶世の美女レベルの女性に、生命保険金を託して殺されてしまうならまだしも、平日の昼間の近所のスーパーで見かけることのできる女性の中でも下位を争うようなルックスとスタイルの女に、なぜ男たちはそこまでしてしまったのか。というのはこの手のニュースを見るたびに不思議だと思っていた。

 

どれだけ会話が上手かろうが、料理が上手だろうが、そこまでつぎ込むのは異常だ。そんな謎の内面が垣間見えたのがBUTTERだった。女は何故、男を必要としたのか。男達は何故、この女に入れ込んでしまったのか。そういった通常の生活では縁が無いと思えるような出来事も、少しの屈折と紙一重で他人事では無いということも背筋をざわつかせた。

 

生まれた環境が少し違ったら、自分もそんな女性になっていたかもしれない。そんな男性になっていたのかもしれない。思っているほど他人事では無いということ。BUTTERは「読むと太る」とも言われ始めている。食べ物の描写が多く、読んでいるうちに食に関して改めて考えさせられる。

 

それは、ただ単に「栄養バランスを考えた食事」や「自炊の大切さ」といった王道自己啓発的なものではなく、「無添加の野菜と国産のお肉を使って何時間もかけて丁寧に作った筑前煮よりも3分で作ったサッポロラーメンの塩味にバターをひとかけ落としたものの方がありがたい時がある」といった感覚だ。

 

確かにそうかもしれない。と食との向き合い方が少し楽になった。同時に食べ物に対しての感覚がぐるんと一回転分変わった。高い、安い、栄養、カロリー、バランス、材料、相手。料理の要素は様々だが食べたいものを食べる重要さや、口に入れた食べ物との付き合い方がやっと咀嚼できた気分になった。

 

ワイドショーを賑やかす事件だろうが、食だろうが、見落としていた影にスポットライトを当てて見ると人生がシンプルになる。

 

(30代女性)

 

 

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