読書感想文「本屋さんのダイアナ(柚木麻子)」

小学生から就職し成人になるまでの過程で色々な事が起こり、感じる事や考え悩む部分が30代になった今はとても懐かしく感じる。小学生、中学生、高校生と成長していく中には誰でも色々な悩みや葛藤を感じていたと思う。いつの間にかそういった時期があったことや、悩んでいたことなど忘れてしまっていた。

 

この本を読むと、自分もやはり同じようなことを感じたり悩んだりしていたなぁと、しみじみと思い出させられた。中学生や高校生の時に、もしこの本を読んでいたら、あの頃の自分ではどうしていいか分からない葛藤や苛立ちなどが、また違う考え方をすることができていたのではないかと思った。

 

 

 

物語のなかで家庭環境が全く違う2人の少女が、心から親友と思える関係になるところに感動した。ほんのちょっとの事で絶交してしまうところも、女同士の友情にはよくそういうのもあったなぁと中高生の頃を思い出し、ずいぶんと悩んだなぁと思った。

 

30代になった今、その頃のことを振り返り、この本の中の少女2人と重ね合わせるとやはり思春期独特の葛藤や悩みは、社会に出て行く前の準備段階として用意されていた課題だったのかもしれない。なぜ、こんなに悩まなければいけないんだろうと涙を流した日もあった。

 

けれどもそれは社会に出て世の中を渡っていく上で、人間関係の難しさなどを学んでいたんだと今更だが考えさせられた。今にして思えば、学生の頃に悩んでいた事はそんなに大きいものではなかったと思う。自分も社会に出て色んな経験をして、いつの間にか大人になっていた証拠だとも思う。

 

自分では本当に成長しているのかどうかはなかなかよく分からない。でも、この本を読んでいくうちに、少女達の成長過程で感じていた事は確かに自分も感じていた事であり、またそれを過去の淡い思い出として蘇るということは少しは大人として成長してこられたのかもしれない。幼少期から成人するまでの色々な事柄を思い出させてくれたと思う。

 

(30代女性)

 

 

 

 

本屋さんのダイアナ

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