読書感想文「ふしぎなともだち(サイモン・ジェームズ)」

「ふしぎなともだち」は、私が小学校を転校した時に母が買ったくれた本で今でも大切にもっている。誰でも幼いころは友達とケンカをしたり一緒に遊んだりするものである。私もこの主人公のよう、自分の頭の中で架空の友人をつくっていたことを思いだした。

 

主人公が架空の友人に話かけたり、ごはんを用意したりする場面で子どもながら共感した部分がある。私も転校して友達が全然できなかった時、前の学校で仲良くしていた友人のことを思い出したり、手紙を書いたりしていた。そして架空の友人をつくり、お絵描きなど、実際は1人で行っているだが架空の友人と一緒に描いていることを思いながらすると、寂しさが消えていっていたことを思い出した。

 

その架空の友人に勝手に名前を付け、母に話すと不思議そうな反応はするものの特に心配はされなかったことを覚えている。今思うと、子どもながらに寂しさから逃れるために自分を守っていたのだろう。しかし、この架空の友人は本当の自分の友達には勝てないのではないかと思う。

 

 

 

寂しさよりもその新しい友人と過ごす時間がとても楽しく、友達の輪が広がっていくと架空の友達のことを忘れてしまうほど実際の友達との時間を大切にするようになっていくからだ。小さいころこの本を読んだ時は正直意味が分からず何度も何度も読み返したが、大人になった今読み返すと意味が深く、自分の幼少期の記憶が鮮明に思い出される。

 

小さい時と大人になってから読むと感じ方が違うことが1つでもあると、凄く考えさせられると共に大人になっても自分の子どもに読み聞かせ考えて欲しいなとも思う。きっと、読む方にとってそれぞれの捉え方がある本であり、そこが面白い。最近知ったのではあるが、このような架空の友人がいる子どもたちのことをイマジナリーフレンドと言うそうだ。

 

架空の友人にたくさん話かける子どもほど、想像力や自分への抑制力があり、感受性豊かな子どもになるという研究結果もあるときいた。この本を知らなければ、子どもを守ろうと過保護になることが私自身にも想像でき、もし自分の子どもが架空の友達に話かけているととても心配してしまうと思う。

 

しかし、これは子どもたちにとっては大切なことで大人も理解し見守っていかなければいけない行動なのだと思う。そして、このようなことを知る事で本当の意味で子どもたちを見守っていけるのだと思う。

 

(20代女性)

 

 

 

 

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