読書感想文「屋上のウインドノーツ(額賀澪)」
「屋上のウインドノーツ」の読書感想文 私はこの作品に登場する主人公の友人「瑠璃ちゃん」の言動に心奪われ、少し傷つき、そして救われもした。瑠璃ちゃんの言動はまるで私の子供時代のようだからだ。友達を作ることが苦手な主人公のた...
「屋上のウインドノーツ」の読書感想文 私はこの作品に登場する主人公の友人「瑠璃ちゃん」の言動に心奪われ、少し傷つき、そして救われもした。瑠璃ちゃんの言動はまるで私の子供時代のようだからだ。友達を作ることが苦手な主人公のた...
「か「」く「」し「」ご「」と「」の読書感想文 京、ミッキー、ヅカ、エル、パラみんなに何らかの方法で人の心の中を読み取る能力があるが、実はこれは思春期の妄想ではないかと感じた。実際に人の心を読み取ることなどできない。しかし...
「象の消滅」の読書感想文 TVピープルについて村上春樹著の象の消滅という短編集を久しぶりに再読した。象の消滅という小説はなにゆえともなく外国のイメージが強い。いないのは俺たちだけという歌詞のヒットソングがあるが丁度そんな...
「ホワイトラビット」の読書感想文 伊坂幸太郎の他の小説に出てくる空き巣の黒澤さんが重要なキーマンとして登場。相変わらずのクールぶりである。この黒澤さんの件だけでも伊坂シリーズを読んできたファンにはクスリとさせられてしまう...
「レイクサイド」の読書感想文 レイクサイドは東野圭吾の作品の割にはページ数が少ないほうだ。レイクサイドの内容は中学受験を迎えた親子5組が別荘で勉強会をしている中、殺人事件が起こるという話である。読んでいて思った事は、まず...
「世界の中心で、愛をさけぶ」の読書感想文 「ずっと考えているんだ。なぜ人間はあの世とか、天国とかいったものを考え出したのかって」「なぜだと思う?」「好きな人が死んだからだよ」300万部突破のベストセラーであり、映画化/ド...
「ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん」の読書感想文 待ちに待った『食堂のおばちゃん』シリーズ第四弾が発売された夏の暑い日、いつもどおり一気に読み終え、これまたいつもどおり読後は温かいほっこりした気分になり、なんだかお腹も...
男気溢れるアテルイに心奪われました。仲間に裏切られてもなお仲間を信じる心意気やバラバラだった部族を集め、朝廷軍と戦っていく姿はとても恰好よく、惚れました。最初は朝廷軍と戦うなんて無理だと誰もが思っていたことなのに、そんな...
日本の医療の現実と、医療に限らず日本の事なかれ主義で保守的な社会風潮のもどかしさを感じさせる作品だ。死体に対する解剖率の低さゆえに、先端技術を取り入れた死因解明方法を取り入れたい。それにより、不明な死を少しでも減らしたい...
「天使と悪魔」の読書感想文 天使と悪魔を読んでとても興奮した。スリリングなシーンがずっと続いていくところが読んでいて興奮してしまった。まず、敵となるイルミナティの圧倒的な強さが読んでいてハラハラしてしまう。次々に人が殺さ...
「第五の山」の読書感想文 東日本大震災やシリアの内戦など、日本各地・世界各地で起きている災害や戦争を見聞きすると、誰しもこう思ってしまうだろう。「神が本当にいるのなら、どうしてこのようなことが起こるのだろう」と。ましてそ...
「さぶ」の読書感想文 「さぶ」というタイトルから、さぶが主人公なのかと思ったが、主人公は英二という青年で、さぶはその友人だったので驚いた。だが読み進めていくと、さぶは主役になれない人間なのだということがわかった。学校でも...
「終わらざる夏」の読書感想文 祖父はシベリア抑留を体験した人だ。彼は私が小学生の頃に亡くなっており、戦争体験をあまり聞けずにいたことを後悔していた時に、丁度この本に出合った。シベリア抑留の描写自体は少ないが、未体験の戦争...
「一○一教室」の読書感想文 どうして忘れてしまっていたのだろう。この本を読むまで、高校時代の嫌な思い出は全て頭の片隅に追いやり、綺麗な思い出だけを残していたのだ。だから、自分の高校時代は輝かしかった、そう思い込んでいただ...
「空の拳」の読書感想文 直木賞を受賞した人気女性作家の角田光代が、描いたボクシングの小説である。角田光代の作品は、女性を主人公にしたものが多く、またそれらが代表作になっているのだが、今作は珍しく男性を主人公にしている作品...
「ブラックボックス」の読書感想文 とある地方の町、サラダ野菜を作る農場、それを加工する工場から話は始まる。深夜、立ちっ放しのサラダ用のカット野菜工場で働くのは、シングルマザー、外国人研修生たちである。外国人研修生とは言っ...
「アルケミスト 夢を旅した少年」の読書感想文 この本は、ひとり旅で出会った、仕事を辞めて日本一周をしている女性から勧めてもらった本だ。彼女はこの本を「人生のバイブル」と言っていた。旅から帰り、早速読んでみたが、当時はどう...
「運命の人」の読書感想文 沖縄の基地問題、憲法改正の議論はテレビや新聞、インターネット等を通じて見聞きすることがあると思う。沖縄の基地問題について、何故いつももめるのだろうかと深く考えることがない人は多いのではないだろう...
毎年9月に発刊される、杉原爽香シリーズの第31弾。登場人物が毎年一つずつ年を取って行くという珍しい形のこのシリーズを毎年楽しみにしている。今年は「爽香45歳の冬」。第一弾が「15歳の秋」だったことを思うと、初めてこの爽香...
「夜また夜の深い夜」の読書感想文 犯罪者の子供が、なぜ親の責任まで負わなければならないのか。そんな当たり前の疑問を、この国に生まれ育った私は、今まで持ったことがあっただろうか。 そしてそれは、この小説の中だけではない。遠...
「ガリレオの苦悩」の読書感想文 主人公の帝都大学理学部准教授である湯川学が、大学時代の恩師である友永幸正の自宅に、他の教え子たちとともに招かれる。しかしその夜、友永邸の離れで火災が発生。焼け跡から、友永幸正の実の息子邦宏...