感想ライブラリー

読書感想文「革命前夜(須賀しのぶ)」

この本を読むまで、私は「革命」という言葉の本当の強さ・重さを理解していなかったように思う。ベルリンの壁の崩壊は私の中では歴史上の出来事のひとつであり、紛れもなく「過去」のものだったが、壁のあった時代の社会の窮屈さや澱んだ […]

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読書感想文「蠅の王(ウィリアム・ゴールディング)」

イギリスの少年たちが無人島に不時着し、サバイバル生活を送る中で、人間の狂気に触れていく物語。そんなあらすじと、希望溢れる名作「十五少年漂流記」の殺伐版として親しまれているという定評を聞いて読んでみた。   元々 […]

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読書感想文「猫鳴り(沼田まほかる)」

モンと名付けられた一匹の猫の生涯と、猫を取り巻く周囲の人々の心情や出来事をそれぞれの視点から描いた物語。流産した夫婦が子猫を飼うことになるシーンから始まるのだが、私自身も何度追い払っても家に入ろうとする猫を根負けして飼っ […]

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読書感想文「熱帯(森見登美彦)」

森見登美彦の本は「夜行」くらいしか読んだことがない。「夜行」は世界観はものすごく好きだが、あらすじや結末は好みではない、という何とも微妙な印象で終わった小説だった。それ以来この著者の本は敬遠していたのだが、雑誌に紹介され […]

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読書感想文「十二人の死にたい子どもたち(冲方丁)」

登場人物の十二人にそれぞれ、役割や見せ場を作ろうとするあまり、上手く登場人物を動かし切れていない場面が多々見られたのが残念に思った。また、男6人女6人の1対1の比率で書かれて居るが、男性よりも女性の方が感情的で頭が悪い人 […]

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読書感想文「殺人鬼(綾辻行人)」

何か怖いホラーが読みたいと思いネットを検索してこの本の存在を知った。事前の情報ではかなりグロいスプラッターホラーとのことだったが、綾辻さんてグロいの書くんだというのが最初の感想だった。読んでみると確かにグロかった。作品の […]

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読書感想文「スマホを落としただけなのに(志駕晃)」

映画が話題となっていたので、気になり読んでみたことがきっかけだ。映画は観ていないので、どういう物語なのかは本の背表紙に書かれているあらすじしか知らなかった。読んでみて、SNSに対する認識を改めなければいけないなと考えさせ […]

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読書感想文「まつらひ(村山由佳)」

子どもの頃から、祭というものは身近にあって、当たり前のように毎年恒例のイベントとして参加してきた。だが、一度その土地を離れてみると、地域の文化が色濃く反映される「祭」が、その土地のその季節でしか生まれ得ないものだったとい […]

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読書感想文「ジャン・クリストフ(ロマン・ロラン)」

この小説はベートーベンをモデルにしていると言われているが、ロマンロランはそう思ってほしくないと語っている。ロマンロランはノーベル賞受賞作家でもある。岩波文庫全4巻あるが、どれも500ページを超えていて、しかも表現が難しく […]

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読書感想文「ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)」

名画が関わっている推理小説で、最初に読んだのがこの『ダ・ヴィンチ・コード』だ。しかし、本書で取り上げられているダ・ヴィンチの絵は、いわゆる観賞用の作品とは言いがたいようだ。文庫本に綴じ込まれている作品の写真を見て、最初に […]

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