読書感想文「グリード(真山仁)」
経営破綻や経営不振に陥った企業を安く買い、高く売るビジネス、彼らがハゲタカファンドと言われ嫌われるのは会社というモノに数多くの従業員や家族、取引先などが関わってる以上利益の道具にされたくないという心情があるからだと思う。...
経営破綻や経営不振に陥った企業を安く買い、高く売るビジネス、彼らがハゲタカファンドと言われ嫌われるのは会社というモノに数多くの従業員や家族、取引先などが関わってる以上利益の道具にされたくないという心情があるからだと思う。...
「自分を哀れむことは、自分をだめにすること」。何事も長続きせず、すぐにあきらめてしまう自分を変えようと思って手に取った本だが、自分の内面や考え方のクセについて、深く考えさせられる事になった。私が目標をなかなか達成できない...
高橋尚子というマラソンランナーがどのようにしてシドニーオリンピックのマラソンで金メダルを取るまでに成長できたのかということにとても興味があった。なぜなら私もオリンピックのマラソンで金メダルを取ることが夢だったからだ。夢は...
「コンビニ人間」の読書感想文① 先日、「とりあえず婚」というものが存在するというニュースを読んで、驚いた。文字通り、とりあえず結婚はするけれども、夫婦生活はなく、男女がシェアハウスに住むような結婚のことをいうようだ。まる...
「愛に乱暴」の読書感想文 愛に乱暴、という本を読んで私は自分の夫婦生活や周りの様々な夫婦問題について考えさせられた。この本を借りる前は、どんな内容なのかテーマは何なのか全く調べなかったため、題名を見たときは恋愛小説か何か...
書き出しの文章からその圧倒的な世界観に打ちひしがれる。出だしでのめり込むか否かが決まるとはよく言うが、最近読んだなかでもっとも強い印象を受けた。破壊と創造。人間が生きていくうえで意識無意識に関わらず必ず行うことだと思った...
今まで読んできた本の中で最も好きな作品がアルセーヌ・ルパンシリーズの「奇巌城(きがんじょう)」という小説です。私が中学生の頃に学校で休憩時間中や放課後1人でずっと本を読み続けていたほどでした。本編はおよそ300ページ以上...
「れんげ荘」の読書感想文① 私の大好きな小説、「れんげ荘」についてこれから書いていこうと思う。著者は群ようこさん。ハルキ文庫から出版されている、それ程厚くない小説である。表紙は手描き風でれんげの花と蝶々の飛んだイラストが...
フッサールは現象学を学問として確立させ、一般に普及させたことで有名である。彼の思想は構造主義の先駆けとなり、現代思想の土壌を形成することになった。現代に於いて現象学は、その影響を受けない学問は無いぐらい重要な概念となり、...
「速水部長が私的流用を一切行っていないという証拠があります。」花房看護師長の一言だ。ジェネラルルージュの異名を持つ速水医師に医療代理店との癒着疑惑が持ち上がり、彼はクロだった。しかし、速水医師が流用した現金は全て患者の命...
色々な素敵な本があり、様々な感情や思考を私に与えてくれる。感じ方は人それぞれだと思うが、私が特に印象に残っているのが「山古志村のマリと三匹の子犬 」である。有名な話ではあるが、何故有名なのか、それには必ず理由がある。それ...
私はこの物語を職場の先輩(50代後半になる素敵な女性)から、『とても良い本なので読んでみて』と勧められて読みました。物語は砂漠地帯で暮らす人々の生活が丁寧に書かれていて、砂漠特有の風土、風や砂嵐などの情景、も浮かびました...
半年くらい前に『お弁当作りの本か?』と思って図書館で手にとって出会った本だが、いい意味で期待を裏切られた。レシピや調理法は一切載っていなかった。しかし、自分自身が「食育」について深く考えるきっかけとなった。 ...
主人公はウツと離人性人格障害とパニック障害を持っている、ゴマ君というやたら饒舌な若者だ。この変な若者が最後まで物語を引っ張っていくので楽しく読めた。若者は熊野の病院の精神科病棟で過ごしているのだが、ある日台風の豪雨による...
「青の炎」の読書感想文① 高校生の主人公が、次々に殺人を犯していくことに葛藤する姿がとても読んでて考えさせられた。大切な人を守るために決行した殺人が、いつしか殺人を隠すための殺人になっていってしまうのである。 殺人を重ね...
「カエルの楽園」の読書感想文① 今までの百田氏の作品は、「海賊と呼ばれた男」や「モンスター」などジャンルを問わず読んできたが、尊いメッセージ性があるいわゆるヒーローものが多かったように思う。それらは登場者を取り巻く数人の...
本書は、日本の「再建王」と呼ばれた実在の人物をモデルとした小説である。実は私はこの本の主人公と一回だけ、偶然にも四国のホテルのロビーで出会ったことがある。同席者にその事を教えられたが、その時の私は彼の事績について全く無知...
愛に関する悩み相談の本かな、と思いながら読んだが、思いがけず自分自身を振り返ることになり、読んでいていろいろな発見があっておもしろかった。著者の占星術師として悩み相談を受けるときの、答えを押し付けるのではなく、ご本人に問...
男と女の上質図鑑。この本を読みたいと思った理由は、表紙が大きいサイズの名刺のようなデザインだったからだ。もう一つの理由はタイトルが気になったからである。普段の生活で出来るだけ上質な物に触れるのが大切だと分かってはいるが、...
「地獄変・偸盗」の読書感想文 私はこの本を読み終わった時に、芸術至上主義を極めた芸術家の悲しみが、私の心に突き刺さった。愛する娘が死ぬことさえも、自分の芸術の集大成を描くために、その事実を受け入れた。 また、自分が今まで...
「残り全部バケーション」の読書感想文① 伊坂幸太郎の本を読んでみたいなと思いその中でも書店に特集されていた本書をよむことにした。名前の通り人生の残り全部バケーションだという名ゼリフも出てくる。これは、前職を失った登場人物...