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読書感想文「奇岩城(モーリス・ルブラン)」

今まで読んできた本の中で最も好きな作品がアルセーヌ・ルパンシリーズの「奇巌城(きがんじょう)」という小説です。私が中学生の頃に学校で休憩時間中や放課後1人でずっと本を読み続けていたほどでした。本編はおよそ300ページ以上と長編小説でありますが、この作品は不可解な謎やそれを解くたびにまた新たな謎が提示され気になってついページをめくりたくなる衝動に駆られました。
 
最初の話は貴族のお城に侵入した盗賊から物語が始まります。この時点で、「誰かが侵入してきた。一体どうなるんだろう」と気になりはじめました。読書するのが面倒な私でさえ最初のページを見た瞬間から続きを読みたいワクワクとドキドキしました。序盤、屋敷のお嬢様がルパンを撃ち生死に関わる深い重傷を負い逃げられるはずがありあせん。しかしそれにも関わらず屋敷から完全に脱出しました。
 
警察が全力で操作をしてもどうやって逃げたのか全く解けず謎はもう解くことはないのかとドキドキしました。そこから一人の青年が突然現れました。イジドール・ボートルレという高校生です。突然の登場に驚きましたが、彼は警察が解けなかった謎を鮮やかに解いていき謎の解明にすっきりしたのと同時に彼の頭脳明晰さに魅了されました。
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しかし、そのあとはルパンから新たな謎が提示されそう簡単には終わらりませんでした。しかし、その新たな謎をイジドールボートルレはどんなに次々に解いていきました。最後にイジドール・ボートルレはルパンの居場所をつきとめ、物語はクライマックスに入っていきました。
 
クライマックスに入ると屋敷のお嬢様そしてシャーロックホームズが現れたりと交差するそれぞれの思い・考え・感情が入り乱れこれからどうなるんだろうと想像しながら物語を読むのはとても楽しかったです。中でも私が一番驚いた謎の解明がルパンが脱出できたのは屋敷のお嬢さんの愛の力によるルパンを擁護したということに驚きました。
 
単純だった謎にスッキリしたのと同時にその発想は頭の中に全くありませんでした。相思相愛だったルパンとお嬢様でしたが最後はホームズとの対決で銃で撃たれてしまいお嬢様は最後に亡くなり、ルパンがその亡骸をもって去ったところで物語は終わりました。
 
物語は全体的に面白く愛や悲しみといった心理描写も描かれて最後はハッピーエンドに終わるのかと思っていたら最愛の人を亡くし悲しく感じましたがルパンのお嬢様への愛がすばらしくてルパンのその姿勢に共感しました。推理ものなので難しいところもいくつかありましたけど、人物の心理状態に共感でき、謎を知りたい欲求に駆られるので最後まで読み続けたお気に入りの作品です。
 
(20代男性)
 
 
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