読書感想文「野生児の記録 1 狼に育てられた子(J.A.L.シング)」
私がカマラとアマラに興味も持ったのは大学時代のことである。当時は教員免許を取得するため毎日8時間程の勉強をしていた。教育業界では有名なカマラとアマラは教授の講義で知った。彼女らは狼に育てられ、狼のように生活をしていたと聞...
私がカマラとアマラに興味も持ったのは大学時代のことである。当時は教員免許を取得するため毎日8時間程の勉強をしていた。教育業界では有名なカマラとアマラは教授の講義で知った。彼女らは狼に育てられ、狼のように生活をしていたと聞...
『虚無への供物』は1964年刊行。『ドグラ・マグラ』、『黒死館殺人事件』と共に「日本三大奇書」として知られている。本書については完全に興味本位、またエンターテイメントとして楽しむ目的で読み始めたものである。 ...
この本を手に取った理由は、別にタイトルの様に農業で起業をするつもりだったからではない。その時丁度、育児と仕事のバランスについて色々と考えており、ライフワークバランスを自分の思い通りにしたいのならば、人に雇われる状態だと現...
「神様のボート」の読書感想文 神様のボートは、信じ切る人が救われた物語である。主人公・葉子が信じたものは、“いるかいないかもわからないかつての恋人”。「骨ごと溶けるような恋」をした相手に突然別れを告げられ、「かならず戻っ...
「天国までの百マイル」の読書感想文 この本を読んだ時、私は母を癌で亡くしたばかりだった。「もっとしてあげられる事があったんじゃないか」「あの時仕事じゃなくて母の看病を優先していれば」。当時はそんな後悔の念ばかりが頭に浮か...
「アンの愛情」の読書感想文 非常に有名な赤毛のアンシリーズの2作目である「アンの友情」では舞台であるアボンリーを中心にストーリーが展開する内容である。アボンリー小学校の先生になったアンはそこで生徒とのトラブルや保護者との...
「死にたいままでままで生きています。」「死にたいままでままで生きています。」僕も、まったく同じような思いで、毎日を、「生き抜いて」いる‐咲セリさん。名前も顔も知らなかった。ただ僕は、僕の心にずっと前からある深い闇と、そこ...
「つめたいよるに」の読書感想文 「デューク」が死んだとき、私の愛犬も死んでしまったのかと思った。このつめたいよるにという本は、21の短編からなる小説だ。その幕開けとなる物語が「デューク」という、愛犬を亡くした女性の物語だ...
これは作者・五味川純平が自身の戦争体験をもとに、極限状態での人間の醜さと美しさを描き切った大作であると思う。仲代達也主演で映画化されたことでも知られているこの作品は、その抒情的な文章力により、登場人物の心の声や場面の緊張...
「生き方―人間として一番大切なこと」の読書感想文 私が今まで読んだ本の中で、1番印象に残っているのは、稲盛和夫さんの「生き方」という本だ。この本を初めて読んだのは、社会人1年目の頃で父親から勧められ、最初は読むことに少し...
この本を初めて読んだのは小学生高学年の時だった。本屋さんで何気なくとり、何気なく購入したのが始まり。題名に惹かれて買ったのだが、その物語以外にもたくさんの物語が含まれていて、人付き合いについて深く考えさせられた。 &nb...
悍婦で醜女な女海賊に夢中になった。海賊物はそもそもあまり興味はなかったが、松山に住んでいると「村上海賊」はなにやら地元のヒーローらしく、あまりにもしばしば耳にするので文庫になったし何となく買ってみた。 最初...
この本はもともと旦那さんが買ってきた本で、たまたま家に置いてあるのを見つけて読み始めたのがきっかけである。まずタイトルから衝撃を受けた。日本人で七カ国語を自由に使える人がいるとは思ってもみなかったのである。...
「君の名は。」の読書感想文① あとがきの最後の1ページを閉じた瞬間に「よし、もう一度映画を観に行こう」と思わされた小説は初めてかもしれない。今誰もが知っているだろう人気映画の監督が書き下ろした原作小説だ。小説ではなく、映...
「若者の法則」の読書感想文 この本を読んで印象に残ったテーマが三点あった。1つ目は「親」。若者にとっての親子関係が「友達親子」という関係になりつつあるという話題だ。まず最初に受けた印象は、毎日一緒に暮らす両親が友達のよう...
「なぜ、「怒る」のをやめられないのか 「怒り恐怖症」と受動的攻撃」の読書感想文 久しく、本を購入して読むということをしていなかった。活字を読むのは大好きだったが、いつでもスマートフォンで情報を得られるようになり、短い記事...
「ICO-霧の城-」の読書感想文 この物語は、ひとりの少女とひとりの少年による脱出劇である。城に囚われた少女ヨルダと、城への生贄としてやってきた少年イコが出会い、城からの脱出を試みる物語だ。序盤、ヨルダと出会ったイコは、...
最初に断っておく。僕は14歳ではない。14歳どころか、世間の基準からすると、「おっさん」にあたる年齢の者だ。この本を最初に手に取ったのは、図書館。哲学コーナーに、何気なく立ち寄ったときのこと。 「池田晶子さ...
「怒り」の読書感想文① 映画化されるということで作品を知ったが、あらすじが面白そうだっので映画公開まで待ちきれず、原作小説を読んでみた。この『怒り』という小説を読んで一番感じたのは、『人を信じれるか信じれないか』というこ...
<わかりやすさ>の勉強法 テレビ番組でのわかりやすい解説でおなじみの著者が、普段どのようなことに注目しながら新聞や本を読んだり、どのようなことを伝えようと考えながら執筆活動をしたりしているのかについて、知ることができる。...
「シッダールタ」の読書感想文① 全てを断ち切り、全てを愛す。これを成し遂げた者を覚者と呼ぶ。この本には不思議な力がある。読んでいる最中も、読後も、時間が経った今も、心のどこかでシッダールタの生活を意識している。シッダール...