読書感想文「男と女の上質図鑑(松浦弥太郎、伊藤まさこ)」

男と女の上質図鑑。この本を読みたいと思った理由は、表紙が大きいサイズの名刺のようなデザインだったからだ。もう一つの理由はタイトルが気になったからである。普段の生活で出来るだけ上質な物に触れるのが大切だと分かってはいるが、なかなか出来る事ではない。

 

手に入れやすい値段でそこそこの物を選びがちな私にとっては、今の何十倍も努力をしなければ上質な物はお目にかかれない存在だ。この本の著者は雑誌「暮らしの手帖」の元編集長で現在はクックパッドの有力なメンバーでありエッセイストなどの活動をしている松浦弥太郎さんと、日常生活にささやかな喜びをもたらす提案が好評のスタイリスト、伊藤まさこさんのお二人である。

 

以前からお二人の文章に魅力を感じていたので、今回の著書は楽しみだった。文は人なりと言うが、松浦さんと伊藤さんの文章を読むと背骨が感じられる。背筋がぴんと伸びた文章とでも言った方が良いのだろうか。ただの上質な物の紹介ではなく、お二人の生き方が見えるように感じられるのだ。

 

 

 

私が人を見る時に注目するのは姿勢が良いかどうかという事だが、お二人の文章には背筋を伸ばした立ち姿と共に、いつも居住まいが整っている様子が現れているのである。毎日家の中の掃除を欠かさないようにしたり、一日の終わりと始まりに使う歯磨き粉へのこだわり、大切な友人に手紙で気持ちを伝える事や、職人が手掛けた一点物のカシミヤニットとの出会いなど私にとっては宝石のようなエピソードが満載だ。

 

物だけでなく人とのつながりを大切にしているお二人はオシャレの達人でもある。共通点は流行を追うより大人の身だしなみを優先している事。上質な物を手に入れて、メンテナンスをしながら長く使い続けているのだ。衣類、日用雑貨、家具、本など多岐にわたるが、どれもお二人の世界に属していると思うと、見過ごせない物ばかりだ。

 

私もお二人のように、素敵な恋人に出会うのと同じタイミングで上質な物と出会いたい。

 

(40代女性)

 

 

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