読書感想文「オレの宇宙はまだまだ遠い(益田ミリ)」
この物語の良い所は、主人公が30代の男性で年収は平均的、独身、そして将来への漠然とした不安と「自分はこのままで良いのだろうか」という悩みを持っているという部分だと思います。この設定で、まず彼に親しみを感じ、その先の物語が...
この物語の良い所は、主人公が30代の男性で年収は平均的、独身、そして将来への漠然とした不安と「自分はこのままで良いのだろうか」という悩みを持っているという部分だと思います。この設定で、まず彼に親しみを感じ、その先の物語が...
簡単にいうと、彼女が幼い時の、ナチによるユダヤ人攻撃の回想ですが、もう年齢もかなりいっているのに、細かなところまで表現され、記憶されていることに驚きました。その時代、大人であれば矯正収容所へ入れられ、残酷な扱いを受けたで...
「義経」の読書感想文 私は驚きました。同じ日本人なのに、生まれた時代が変わるだけで、社会がこうも変わるものだろうか。当時この日本という国が東と西で真っ二つに別れており、東日本に住んでいた人間は西日本に住む人間と違う異人種...
「ツ、イ、ラ、ク」の読書感想文 この小説は、だいぶ前に1度読んだことがあって、そのときと最近とで読後の感想がだいぶ違う。昔読んだときは、主人公の早熟ぶりがいやらしいとか、そういうことしか感じなかった。主人公だけでなく他の...
「ペスト」の読書感想文 泣いた。初めて読んだ時に泣いて、それから読むたびに泣いてしまう。私は結構な読書家で相当数の本を読んでいるつもりなのだが最初に読んだのが確か大学時代だったろうか?それでも今だにたぶん一番好きな小説な...
「人間とは何か?」の読書感想文 老人と青年の語らいの中で、老人があまりにも悲観的であり過ぎるのがとても悲しいけれど現実的である。それに対して青年は繰り返し楽観的とも言えない世間の常識や「良心」を持ち出しては老人に分析され...
これは、第三次世界大戦後の世界の話である。主人公のリック・デッカートは他の星から逃亡してきたアンドロイドを処理する仕事をしている男性で、この物語は、そのリックと火星から逃げてきた8体のアンドロイドの話である。  ...
「99%の会社はいらない」の読書感想文 私がこの本を読んで強く感じたことは、自分が面白いと思うことに挑戦したほうが良いということと、時間を有効に使わないといけないということだ。現在、社畜という言葉が社会で流行している。社...
「トカトントン」の読書感想文 「拝啓。一つだけ教えて下さい。困っているのです。」という、冒頭の三文だけでこの作品はきっとおもしろいと直感が働いた。 安易かもしれないが、実際に私は20分ほどでこの作品をいっきに読んでしまっ...
「方丈記」の読書感想文 方丈記は無常を描く話とは知っていたが、まさかここまで無常を極めた作品だったとは知らなかった。何人もの人が朝顔の露のように死んでゆく。また大火事でなんとか命は助かったが、大事にしていた家や財産は姿を...
「ゴールデンスランバー」の読書感想文① 仙台で首相が爆殺される事件が発生するのだが、何故かまったく無関係な青柳という男が暗殺犯として取り上げられてしまった。明らかに濡れ衣であるのに、何故か用意周到に青柳が絶対に犯人だとい...
「白い巨塔」の読書感想文① この物語は、もう40年以上も昔にかかれたものです。そして、医学界のいろいろな問題について描かれています。また、映画化やドラマ化もされ、話題になったものです。原作を読んでみて、医学界の闇というも...
「ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない! 」の読書感想文 私はこの本を読んでカネの本質を理解できた気がする。この本を読むまでは、私は生きていく上で一番大切なのはお金だと思っていた。お金を貯めなければと強く感じ...
私は幼少期この本が大好きでひたすら何度も読み返したことを覚えている。子供なら誰もが夢見る冒険。一人ぼっちでの0からの開拓である。かなり久々に読んだのだが一度読みだすと目を離すことができず、気付けば3時間という時間が経って...
私は子供の頃から本が好きだ。小さい頃は毎週のように図書館に連れて行ってもらっては10冊くらいの絵本をかかえて帰っていたのを思い出す。学生になってからは学校や地域の図書館でよく借りて読んでいた。エッセイものは苦手で、外国の...
スキンケアについて正解がわからなくなった人には、ある種の答えを示してくれる本である。私は、決して脂性というわけではないのに、ニキビができることが多い体質である。世間ではそれを混合肌というらしく、その改善のための化粧品もた...
現在の日本をとりまく様々な残酷な真実を余すところなく伝えた良書だと思う。日本の総人口は現在のところ1億人を超えているが、もしこれが「100人の村だったら」と仮定し、そのうち「13人が子供で、61人が働き手で、・・・」とわ...
私が幸せを感じるのは大好きなお菓子を食べる事である。お菓子を食べる時はまずその姿かたちを心ゆくまで眺め、まぶたの裏に焼き付けてからおもむろに手を伸ばし、感触を確かめてからゆっくりと口に運ぶ。私はお菓子の中でも和菓子では大...
「放蕩記」の読書感想文 自分を産んだ母親を嫌悪し、更には憎むということを、人間の品格を欠く醜い行為、心情だと考えていた。しかし、その醜さを超えて初めて、母親を愛おしいと思えるのではないかと、新鮮な驚きを得た。そして同時に...
野口英世は自分が1歳半の時に母親の不注意で左手を負傷したにも関わらず、それを人の所為にせず、細菌学者としての道を切り開いた所が立派である。立派等と簡単に言ってしまったが、左手が不自由な事で友人にからかわれたり、本人自体も...
このストーリーを読み、私が感じたのは、これはサスペンスというよりラブストーリーではないかということでした。物語の主人公、レクター博士は人を殺すことを何とも思わないうえに、人を食べることを好む猟奇的な男ですが、そんな彼がク...