読書感想文「ロビンソン漂流記(デフォー)」

私は幼少期この本が大好きでひたすら何度も読み返したことを覚えている。子供なら誰もが夢見る冒険。一人ぼっちでの0からの開拓である。かなり久々に読んだのだが一度読みだすと目を離すことができず、気付けば3時間という時間が経っていた。
 
私は30代という年齢になったのだが、この本を読むと自分がまだ無邪気な子供であるような錯覚に陥る。ついつい自分を主人公に重ねて恐れを知らず、冒険という旅に出てしまいたくなるのだ。
 
家や船、畑作りなどとてつもない苦労をしながらも試行錯誤して食糧や様々な物を手に入れていく。その苦労や失敗の積み重ねからの成功がまた私の感情を揺さぶり高揚感があふれ出る。幼少期におもちゃを使って街を作ったり、様々な絵を描いた記憶。

 
 
工作をして椅子やテーブル、そして路地裏で作った秘密基地。そういったことの延長線とまではいかないが、何か同じようなロマンを感じていたのではないかと思う。ただ大人になり少し読んでみて感想が変わった部分があった。主人公の心の中の表し方、ひとつひとつの文章にとても魅力を感じたのである。
 
そう思ったのは私が単に年をとったからなのかもしれない。そして読み返している中で一番感じたのは無人島生活をしていた時間の長さである。本では一瞬かもしれないが、無人島生活の年月を私自身が年をとってきた今いかに長かったか思い知らされる。
 
自分を主人公に置き換えてきたが、果たして自分ならそんなに頑張れるのだろうか?耐え続けることができるのか?年月の長さを知ってしまったが故に、読み進めていくうちに恐怖というものも新しい感想として覚えてしまった。
 
最後まで読み終えてから、自分の人生について再度振り返ってみたくなるのも魅力である。自分の人生にもターニングポイントは沢山あった。クルーソーのように始まりは愚かしかったと言える場面も沢山あったであろう。
 
自分は大きな冒険ではないが、沢山の冒険に出ている。これからの人生という旅をどう過ごしていこうか、そう見詰め直したくなった。
 
(30代男性)
 
 
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