読書感想文「むかし・あけぼの(田辺聖子)」
「むかし・あけぼの」の読書感想文 この本は清少納言の「枕草子」を現代風にアレンジして書いた本です。枕草子は平安時代に書かれた古典としては原文でも随筆なので十分に読みやすいと思いますが、この本は清少納言、また清少納言が仕え...
「むかし・あけぼの」の読書感想文 この本は清少納言の「枕草子」を現代風にアレンジして書いた本です。枕草子は平安時代に書かれた古典としては原文でも随筆なので十分に読みやすいと思いますが、この本は清少納言、また清少納言が仕え...
昭和4年に総理大臣に就任した濱口雄幸と浜口に乞われて大蔵大臣に就任した井上準之助を中心としたとした物語。冒頭は前内閣の田中儀一内閣が倒れたところから始まる。続いて、濱口と井上の生い立ちや性格、二人の出会い、組閣に至るまで...
余計なお世話と言ってしまえばその通りかもしれない。自分が正しいこうしたい、と思っていることを他人に、はたまた素性の分からない得体の知れない者に横やりをいれられることは、大多数のひとは嫌がるだろう。 ましてや...
「花々」の読書感想文 私がこの本と出会ったのは、この美しい花々の綺麗な表紙に惹かれて手にした時だった。そして読み終えたときに真っ先に思ったことは、自分の直感は間違っていなかっただった。何故ならば、家を捨てて旅に出た主人公...
「旅」と聞いて私が想像すること。それはまるで元からその土地の人だったのではないかと思うぐらい、現地の生活を楽しむということ。土地の人と同じ店へ行き、同じものを食べて観光用のガイドブックに載っていなさそうな場所へも行く。 ...
「ホリー・ガーデン」の読書感想文 女性同士で、高校の頃までの親友が30歳近くになってもまだ付き合いを継続させている、というのは案外稀なことなのではないかと思う。結婚して家庭を持ち、出産を経ると、育児などが忙しくなってどう...
久しぶりに図書館にいった。この本を手に取ったきっかけは、仲間由紀恵さんが主演していたドラマを少しみかけたことだ。仲間由紀恵さんの沖縄の衣装が華やかではっきりした顔立ちにとてもよく似合っていたことが印象的だった。 &nbs...
この本は、ジャーナリスト後藤健二さんがイスラム国によって人質にされ、殺害されてしまった事件が起きた際に、後藤さんが発信し続けたことを知りたいと思って手に取ってみた。あまり紛争地域への関心がなく、知識もほとんどなかったが、...
平和な毎日を送るヒント集。決して宗教的や扇動的な視点からの内容ではなく、一般的な視点で書かれている。つまり、「言われてみればその通りだな」と思える日々の処世術の本である。 「言われてみればその通り」とすぐ感...
「TUGUMI(つぐみ)」の読書感想文 この本の最後は、私達読者に委ねている。そこも含めて話が何十にも広がっているのだ。私がこの本に触れたのは学生時代、先輩にお薦めされて読んだことから始まる。主人公は病弱ながら、気が強い...
「命売ります」の読書感想文 紀伊國屋書店でおすすめキャプションがついていたので、気になって手に取った。もともと三島由紀夫の文章が好きで何作も読んでおり、特に「金閣寺」は好きな小説ベスト3に入るほどだ。しかし、内容としてカ...
本書の中で紹介されている言葉の中で、「昔からお鮨は『ハレ』のもの。うちはそういう『ハレ』の日、記念日に選ばれるようなお店にしたい」強い覚悟がこの言葉からひしひしと伝わってくる鮨名人の言葉だと思います。 なぜ...
「だれでも書ける最高の読書感想文」の読書感想文 一冊の本を読む時、読者は読み手として自由に本の世界を歩き、内容を感じ取り、時には作者と対話しているような気持になることがあるだろう。その心の動きを辿りながら、あなたの心をい...
「フォレスト・ガンプ」の読書感想文 この本を読んでみて率直に思った感想は感動する本である。さらに生き方についてとても勉強になる本だ。理由を説明すると、フォレストガンプは産まれながらに脳に障害をもっていて、人より勉強ができ...
西川美和は映画監督としても小説家としても大好きで、全ての作品をチェックしてきた。なので今作への期待も大きかったが、全く裏切られることはなかった。映画を観る前に小説を読んだのだが、映画になったらこんなふうだろうな、と映像が...
日常に潜むモヤッとしたものを代弁してくれた感じがする。純粋に物語としてもとてもおもしろく読めた。主人公の顔がだんだん旦那に似てくる、という不思議な現象が物語の軸になっているが、これにはものすごく共感できた。 ...
「王とサーカス」の読書感想文 主人公万智(まち)の葛藤が本当にリアルだった。ジャーナリストとして情報をつかんで伝えることは普通のことのはずなのに、なぜ・何のために伝えるのだろうかと考えてみると、ことばが見つからないのだ。...
この本は3つの物語をある惑星の大学図書館の司書が,カップルの学生に研究のための文献として紹介していくという形で描かれたSF小説である。読者はその学生とともに,舞台となっている宇宙とそこに生きる種族とその歴史を垣間見ること...
「無人島に生きる十六人」の読書感想文 この本を読んだ時、私は昔の日本人の偉大さに感心し日本人であることに誇りを持った。そして、少しばかり今の自分が恥ずかしくも思った。この本に描かれているのは「みんなは一人のために、一人は...
元々キャンプ、アウトドアスポーツ、温泉が趣味であったが、結婚してからはほとんどそのような趣味の時間が無くモンモンとしていた。そんな時ふとWebショップで”野宿〜”なる本のレビューを見つけるのだが、そういうものを前面にうた...
ああ私、こんな世知辛い平成の世でなく、江戸時代で生きたかったなぁ、読み終えたとき、まず私の心に浮かんだのは、そんな言葉だった。もちろん江戸時代に暮らす人々は、ただ、のほほんとのんびり暮らしているわけではない。  ...