読書感想文「スナックちどり(よしもとばなな)」

この本はまとめてしまえば、女の友情の話だ。この本に登場する、ちどりと私はお互いいとこ同士なのだか、お互い同じ時期に大切な人を失うという経験をする。その辛い経験を乗り越えるために、イギリスへ向かうのだが、ここで二人が訪れた村によって、二人の友情がより深まるという物語だ。

 

この話は、ちどりと私がイギリスで感じた何気ない風景のひとこまひとこまが、鮮明に見えてくるくらい二人の気持ちや行動が伝わる本である。大切な人を失ったあとだからわかる、お互いの大切さや、身近さを、日本ではなくイギリスという日本から遥か彼方にある国で感じる二人の姿に は、なぜだかこちらも、懐かしいような、自分も経験したことがあるような感覚にさせられる。

 

 

 

またこの異国の地のほうが二人の距離が近く感じられるところも面白い。普段の生活で私たちも、その時はそれが正しい、これが良いんだとおもってしていたことが、実はそうではなかったと私が気づく場面がある。これは誰にでも当てはまる事なのではないかと思ったり、私自身もそういう経験があったなぁと思い返させられた本でもあった。

 

この本の凄いところは、別に難しい言い回しをしているわけでもないのに、簡単な言葉で、深いと思えることを現していることだ。言葉が柔らかく、優しいからなのか、言葉がすっと入ってくる。結局二人は何もない村に1週間も滞在してしまう。二人にとっては、このイギリスという地に来たことで、沢山気づかされることがあったり、女二人旅ということだから起きるハプニングがあったりして、より二人の絆が強くなるきっかけになっている。

 

この本は、何気なく普段の日常生活を送っている人こそ読むべき本だ。この二人のものの感じかたや、自分がこれからどうしていくべきか、という疑問をもったときに、きっとまたこの本が読みたくなるはずだ。それは、この本が私たち誰もが普段からもっている本質を、この主人公二人によってとことん突き詰められていくらである。

 

(20代女性)

 

 

 

 

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

 

 

コメントを残す

シェアする