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読書感想文「男の作法(池波正太郎)」

「男の作法」の読書感想文

私は以前から歴史小説が好きで藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎などの本を読んできたが、たまたま書店で新しいものをと物色していて目についたのが司馬遼太郎の「男の作法」という本だ。私は以前から歴史小説が好きで藤沢周平、司馬遼太郎、池波正太郎などの本を読んできた。
 
たまたま書店で新しいものをと物色していて目についたのが司馬遼太郎の「男の作法」という本だ。本書は歴史小説ではなく、エッセイのようなものだが現代を生き抜くサラリーマンや経営者のためのバイブルになり得るものだと私は思っている。
 
本書には食事の作法、お酒の飲み方の作法、洋服の選び方、人との付き合い方など、日頃の生活の様々な局面で参考になる数々の教えが書かれている。その中に作者の数多くの名言があるのだが、例えば、「鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ」 
 
とか「天ぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ」とか私は会社勤めをしているため、人を接待する機会が多いのだが、よく見せようとして、知ったかぶりの言葉を使ったり、食事のおいしい店に行って料理を出してもらいながら、会話に夢中になって、食べどころを間違えたり。
 
もしかすると相手に見抜かれていたり、窮屈な思いをさせていたのかもしれないと、この本を読んで大変恥ずかしくなったものだ。他にもシャツとスーツの合わせ方や、お金の使い方、日頃の健康管理から、死生観まで、普段、なかなか振り返ってみることなくただなんとなく過ごし、行ってきた全てのことが間違っていたのではないかと思うくらい、説得力のある言葉が盛り込まれている一冊だ。
 
読みながら本当に父親から説教をされているように感じる本だが、私は父を26歳の時に亡くした。しかも中学生の頃、毎日父との諍いが絶えず、このままでは受験勉強にも支障をきたすということで、別々に暮らすようになり、亡くなるまで父に勉強や、恋、人間関係など、一切相談することがなかった。
 
私はこの本に出会い、仕事や対人関係に疲れた時など、父と会話するがごとくこの本を時に書棚から取り出しては読んでいる。
 
(40代男性)

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