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読書感想文「四畳半神話大系(森見登美彦)」

「四畳半神話大系」の読書感想文

私はこの本を読んで、第一にとても読みやすいなと思った。この本は、いくつかのパラレルワールドが出てくるのだが、それぞれの世界で大学内の違うサークルに入り、それぞれの世界で登場人物たちと違った角度でかかわっていく。

前に書かれた話の良くわからない部分が後の話でしっかりと伏線が回収され、推理ものを読むときみたいに考えながら読まなくても物語の内容をきちんと理解することができてとてもいいとおもった。

また、わたしとしては、しっかりと伏線回収されて疑問もなく読み終えることができ読んだ後味がとてもよかった。つぎに、巧みな言葉遣いである。この本は、語り口調で語られていてとても物語に入り込みやすい。

また少し癖のある語りで、まるで落語を聞いているような語りで語りだ。とにかく、テンポ感があり面白いところはしっかりうまくまとめ語られていて、すらすらと読めた。私は落語を聞くことが趣味なので、とても親しみやすい語りでほかの人より一段と楽しめたと思う。

たしかに、この本はもとよりとても面白いのだが、私がこの本を楽しめた一番の理由は、私が学生であるということであると思う。この物語の主人公は大学生で、バラ色の大学生活を夢見ている。

主人公はバラ色の大学生活を実現するために、いくつかのパラレルワールドでそれぞれ違うサークルに入り、理想を体現しようとする。このようなことは大学生であれば、少しは考えてしまうことだ。

私も例にもれずそうであるので、いつもより少しばかり感情移入して読んでしまっていた。また、主人公は理想を実現するために行動しても何度も失敗している。

このような部分も誰でも経験するようなことで、それが学生ならではの失敗内容で、一人の学生としてはこれもまた同情してしまう内容で、主人公の状況を深く理解でき物語を深く味わうことができた。

自分の状況と嗜好にマッチしてとても面白かったし、そして先ほども言った通りとてもすっきりした気分で読み終えることができた。

(10代男性)

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