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読書感想文「闇の守り人(上橋菜穂子)」

読書感想文「闇の守り人(上橋菜穂子)」

「闇の守り人」の読書感想文①

「闇の守り人」は、私が小学生の頃に母と友達に勧められて出会ったシリーズの本で、今でも心に残っている大好きな本だ。前作の「精霊の守り人」は、主人公たちが冒険をする旅の物語。私はその話も好きだが、私は主人公であるバルサの幼い頃から今まで溜め込んできた思いや心の内を感じられるこの本はより心に残る話だった。
 
児童書ではあるのだけれど、内容は軽いものではなく、本当に深い物語だと思う。ただ、よかったなで終われるような話ではなく、心をえぐられるような描写があったりもするが、えぐられながらもあえてそこに飛び込んで行くバルサは、本当に強く、格好がよく、美しいなと感じる。私はもともとファンタジー系の話が大好きだったのだが、この本は好きな話の中でも、本当に心に残っている。
 
それは、この本に出てくるものたちの様々な動きが、本当にこの世にあるもののように感じられるからだ。世界観もこの本の中だけのものではないような、現実にはないのがわかっているのに、どこか現実味がある。だからこそ、普段感じている周りの環境を苦手に感じていた私は、本の中で鮮明に書かれている現実味のある物語に惹かれたのかもしれない。
 
所詮は本の中の話。現実には色んな考え、受け取り方を持った人が、たくさんいる。しかし、こういう受け取り方もあるんだと、教えてくれた気がした。事細かに描写されている、主人公の心情、状況が、それを伝え、学ばせてくれた。現実の人たちの中に入って行くことを怖がっていた私にとって、色んな人のことを、人を含めた、色んなものと関わることを、改めて教え、背中を押してくれた、大切な思い出の本だ。
 
これからも、迷った時や困った時は、何度でもこの本を読み返して、一度立ち止まって、考え直してみよう。そんなことを思わせてくれた。本当に大人まで、いつまでも大切に残しておきたい。そして、いつまでも心に残り、刻まれ続ける物語だと感じた。
 
(20代女性)

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