読書感想文「少女はセックスをどこで学ぶのか(宋美玄)」
赤色を基調としたカバーデザイン、刺激的なタイトル‐この2つの要素だけでも、「本書を手に取って、真剣に熟読してみよう」、という読者層だけではなく、「へえ、そういえばよく知らないな。一度中身を読んでみるか」といったような、い...
赤色を基調としたカバーデザイン、刺激的なタイトル‐この2つの要素だけでも、「本書を手に取って、真剣に熟読してみよう」、という読者層だけではなく、「へえ、そういえばよく知らないな。一度中身を読んでみるか」といったような、い...
私には「あれもできない」「これもできない」「自分はなんてダメなんだ!」と、自暴自棄になっていた会社員時代がある。人に話しかけることができず、職場にうまく馴染めなかったり、求めらていることが分からず、簡単な書類すらまともに...
子供の親になった母親だったら、少しは体験のある、母親同士の嫉妬やねたみ、やっかみという母親の黒い感情の部分が包み隠さずかかれている小説だと思います。子供の親なのに、いじめや無視といった子供じみたことが繰り広げられたりしま...
「朝が来る」の読書感想文 もし、あなたに子どもができなかったら?もし、中学生なのに子どもができてしまったら?もし、我が子として育てている子どもの実の親が子どもを返してほしいと申し出てきたら?どの立場も人によっては身近に感...
「死神の精度」の読書感想文 みんなは、『死神』と聞いたらどんなイメージを持つだろう。骸骨?黒いマントを着けている?長い湾曲した鋭い斧を持ってる?この話は、死神の目線で始まり、数人の人間と関わり、その者が期日で死ぬのか、そ...
「レキシントンの幽霊」の読書感想文① レキシントンの幽霊はいくつかの短編を収めた一冊である。私が特に心惹かれたのは、その中に収められている七番目の男という作品で、これは2003年度版・高等学校現代文の教科書にも載せられて...
個人的に凄く共感したのは学校制度の文書だ。まず学校の教育制度の段階で時代は変わっているのに未だに会社員生活を前提とした教育を行なっているのは凄く勿体無いと思うのである。私自身もフリーランスとして仕事を受注したり文章の仕事...
「ひらいて」の読書感想文① この小説は、一人の女子高生の人生を私に追体験する機会を与えてくれた。女子高生の関心事と言えば、恋愛・容姿・友情だろうと思う。この本を読んで、私はそれらを余すところなく自分自身の体験と同様のレベ...
「源氏物語の色辞典」は源氏物語の登場人物が身に着けていた衣の色を忠実に再現した写真と物語の各章の概要、解釈が書かれている本である。この本が気になったのは源氏物語に出てくる色について知りたかったからだ。 本の...
まだ行ったこともない、遠いアラスカの風をふと感じられるような本である。この本を買ったとき、私はまだ新入社員で仕事に行きづまり、閉塞感を感じていた。そんな時にふと書店で目に入り、タイトルが気に入って購入した。もともと私は旅...
ナイロビの蜂はジョン・ル・カレの原作原題はThe Constant Gardenerを翻訳されて発売された小説だ。メインの内容はケニアが舞台の製薬会社の裏事情、その事に関係する人々、そして翻弄される人々の心理描写が描かれ...
「きみ去りしのち」の読書感想文 人は皆、この世に生を受けた時から終わりが来る事を知っている。しかし、その事実に直面している訳ではなく、おぼろげに理解しているに過ぎない。人生を全うして終えられる人もいれば、あまりにも早すぎ...
飛鳥時代の日本に、古代ペルシャの宗教・ゾロアスター教が広まっていたという説をベースに描かれたミステリー。考古学ファンとしては読んでいて思わずこれは本当の話なのかもしれない、と思ってしまうような一冊だ。 主人...
「お金」現代を生きる私たちにはとても生きていくうえでとても重要な要素といえる。そして、私はいま20代だが、これから将来にかけてお金をちゃんと稼いでいけるのだろうか?結婚して子供は育てることはできるのだろうか?年金はちゃん...
「ふくわらい」の読書感想文① 世界に恋をする、ああこういうことか、私も幼い頃、きっとこうして世界に恋をしたのだろう。そのように思わせてくれる作品だった。主人公の定は20代の女性、編集者として働いている。一風変わった生育環...
「グスコーブドリの伝記」の読書感想文 人は誰かのために自分の命を犠牲にできるものだろうか?そんな事を考えてしまった。グスコーブドリは貧しい木こりの家に生れるが環境破壊を思わせる冷害に見舞われ食べる物も無くなってしまう。&...
「BUTTER」の読書感想文 お世辞にも、あまり綺麗とは言えないそこそこの年齢の女性が中年の後半や高齢の男性を騙してお金が自分の所に入ってくるようにする手口の事件や詐欺をたまにニュースで見かけることがあると思う。 そん...
『笑う犬の生活』シリーズ、『夢であえたら』などの番組を生みだした元フジテレビプロデューサー(現ワタナベエンターテインメント会長)の吉田正樹が、メディアの新しい時代をつくり出す先駆者たちとメディアの現状と未来について語った...
女性として生きるということを改めて考えさせられる一冊。初めに、明るいピンクの服を着た黒人の女の子たちの笑顔の写真が目に入った。可愛らしい、明るい印象を感じ、この本を手に取った。 しかしその内容...
「死にぞこないの青」の読書感想文 少しおとなしく、自分の意見が言えないこと、怖がりだということを除けば一般的な小学生のまさおが主人公のクラス内でのいじめをモチーフにした物語である。この、お話は現実にあり得ることでありそれ...
「竜馬がゆく」の読書感想文① 坂本竜馬の生涯を描いた有名な歴史小説であるが、全八巻というその壮大さから読書好きの私も今まで手に取らずに来ていた。ハードな仕事で体調を壊してしまい休職することになり、挑戦することにした。その...