読書感想文「Another(綾辻行人)」

怖かったの一言だ。ホラーでもあり推理小説でもある。都市伝説のような小説と思いきやそれを超えていた。本当に怖いのに推理小説だから最後まで読まないと犯人がわかない。だから本を読むことをとめられなかった。

 

小説の中に出てきた学校のようにもしかして日本のどこかでそのような事をしている学校があるんじゃないかと思った。最初はただの学校のいじめ問題から発展した推理小説だと思っていたのに見事に裏切られた小説だ。

 

主人公の青年と青い瞳をもった女の子のやり取りはこんな中学生はいるのかと思うぐらい自分が中学生の時を思い出して比較して笑ってしまった。人がそこにいるのに居ないという事を続けないと誰かが死んでいくという悲しい定めを背負ってしまったからこの二人は大人びた中学生になったんだろうなと思った。

 

 

クラスの人数は決まっているのに一人多い。何故だ。でもわからない誰がクラスに一員ではないのか。誰かが死ぬ、あの子が死んでしまった。次は誰だ?実際にそんな事があったらもう精神的に耐えられなくなってしまう。

 

本当にそんな事をしないと誰かが死んでしまうんだろうか、絶対に犯人が学園内にいるんだと思い犯人の要素がある人のめぼしをつけていたが後半からは綾辻ワールドにはまってしまい降参した。そして犯人?がわかった時は見事に裏切られた感満載だった。

 

そして、もう一度最初からよみなおした。そうか、そうだったんだと何度も何度も叫びそうになった。何故ここで解らなかったと愕然とした。そして最後は泣いてしまった。最初は生徒達の強い思いがどうしてこんな形に曲がっていったのか不思議で仕方ない。

 

犯人さえもわからなかった最後の結末。私はこの小説は今の時代に不可欠な作品だとおもった。いじめ問題などで騒いでいる世の中にこの作品を読んで友達とは大事なもの人とは大事なもの、死に対しての恐怖を感じて欲しいと思った。

 

昔私も友達から少し無視をされたことがありこの本よんで昔を思い出した。だから余計にそう思うのかもしれないが、この作品に出会えて本当によかった。

 

(40代女性)

 

 

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