読書感想文「大きな音が聞こえるか(坂木司)」

この本に出会った時は、このインパクトのあるタイトルから、何が起こるのか気になって手に取った。そして、読破して感じたことは、主人公の高校永の行動力に感心してしまい、自分の事のようにわくわくして若いっていいなぁ、若いってずるいなぁだった。

 

しかも、1つの目標(ここでは、アマゾンで起こる自然現象のポロロッカでサーフィンをすること)に向かって、なりふり構わずまっすぐに突き進む姿が眩しくて、ちょっと羨ましくも思えた。

 

 

私の場合、すでに人生の折り返し地点を過ぎてしまっているせいか、何かを始めようと思い描いてみても、つい色々なことを考え、アレコレと気を回しすぎてしまうのかなかなか行動できずその1歩が踏み出せない。そして、いつしか夢は見るだけで終わってしまっている。

 

しかしこの主人公の永は違った。1つの目標、つまり夢を叶えるためにたくさん考え、周りにヒントをたくさんもらって色々な人の助けをかりて、ついに夢を叶えてしまった。しかもポロロッカでサーフィンをするというクレイジーな程に、やってのける人の少ないことにチャレンジしたのだ。

 

いくら物語とはいえ、やっぱり凄いことだと感心してしまった。誰が言った言葉か忘れたが、「夢は見るものじゃなくて、叶えるものだ」。この物語は、私に夢に向かって歩き出す勇気を、分け与えてくれたような気がした。おかげで、ブラジルで成長して魅力的になった永のように、これからの自分に今はわくわくしている。少なくとも今までよりは、笑顔で過ごせそうだ。

 

物語を通して永の行動を見守っていたら、嬉しいと感じたことがある。それは、ぼんやりと過ごしていた高校生活が、夢の実現のために行動したことにより急に輝き始めた。そして少年から、大人の男へと成長していく姿をそばで見ている母親のような気分にさせてもらえたことだ。

 

子供のいない私の現実では起こりえないことだから、なおさらなのか永や親友の二階堂、チーム・ジリオンのメンバーなどが愛おしくて、楽しくて一緒にわくわくできたから、嬉しく感じたのかもしれない。私にとってこんなに物語の中でわくわくしながら読んだのは久しぶりだった。

 

この本のおかげで、忘れかけていた夢の途中の目標に向かって、また歩み出せそうだ。これで代わり映えしなかった日常生活に色がついた感じがする。

 

(40代女性)

 

 

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