「オイコノミア」の読書感想文
本を読むことの楽しさを教えてくれた一冊。本著は芸能人ピース又吉と経済学者が対談方式で経済学を学んでいこうという物である。私は大学時代ピアサポート団体に所属しており、組織を運営することで悩んでいた。そこで自分なりに解決案などを考えていたのだが、限界を感じていた。
すると、NHKでオイコノミアという番組があり、経済学を学ぼうという番組を見た。その内容は、組織のモチベーションを上げるためにはどうしたらよいか、労働生産性を上げるためにはどうしたらよいか、を経済学で考えていくような物であった。私はそれに感銘を受け、ぜひ経済学を学びたいということで、ネットで探している時、この本に出会った。
難しい内容を羅列するのではなく、幸福度とはなにか、就職活動はどのように行われているか、保険会社はどうしてなりたっているか、など身近にあるものを経済学で紐解いていくような内容である。一つ例を挙げると、どのタイミングで保険会社に入るべきかという話がある。
我々は保険会社になんとなく入らなければならない、という気持ちでいる。しかし、実はそれが彼らの狙い。もし仮に、その状態で加入したすると、ケガや病気をしているわけでもないのに、毎月何千円と払わなければなりません。では、どのようなタイミングで入ればよいのだろうか。それは、ケガがしそうなタイミング、もしくはケガをしている状態で加入することだ。
そうすると、医療費が出るため支出を抑える事が出来る。でも、いつケガするか保険会社はわからない状態で加入させなければならない。5人加入して4人がケガをするケース、5人中0人の可能性もある。なかなか予測できない。そこで使われているのが、確率論。少人数だと病気をする人の可能性は読めないが、たくさん加入すると収束していき大体予測することが出来る。
だから、保険会社の方はノルマが課せられて、何人加入させてこいと言われるわけだ。このように日常で行われていることを経済学で分析していき、経済学を学んでいく著書がオイコミニア。身の回りのことを学問で分析できるようになると楽しくなるだろう。ぜひ、その感覚をこの本で感じてもらいたい。
(20代男性)
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