「火花」の読書感想文①
「人間生きてるだけでみんなお笑い芸人やねん」この言葉にとても私は感銘をうけた。私は、それまでお笑い芸人を目指す人は自分がそれなりに面白いと自覚して自信があるからなるのであって、他の人からすればお笑いとは切り離して生活しているものだと思っていたのだ。
しかし、この本を読んで「自分がお笑い芸人だということを忘れて、八百屋をやっている」というような内容があり、身近に考えてみるととてもそれはおもしろいことだと思った。実際にスーパーなどに行ったときに、レジの人がお笑い芸人でそのことを忘れていると想像してみると、真面目に商品をレジ打ちしている姿がとても面白く感じた。
それはどんなことにも置き換えられ、この本を読んでから外に出かけるときに会う人みんなをお笑い芸人としてみるとなぜかとても面白く、世界が変わったように楽しくなったのだ。その理由としては、きっとみんなが本当はお笑い芸人なのに、違う職業を真面目にやっていることがおもしろいのだとわかった。考え方で世界が変わるというのはこういうことだと初めて知った。
また、私自身もお笑い芸人なのだと思うと誰に対して笑いを提供しているのか、明日は誰を笑わそうかなど、自分の言葉で人を笑顔にできる魔法を持っているみたいで普通の生活が毎日楽しみでわくわくに変わったのだ。本に影響を受けるというのはこういうことを言うのだと改めて知った。
自分自身が人を笑顔にさせる魔法を持っていると思うと、自分がなぜか特別な人間になったようで人と会うことが楽しみになった。初対面の人になんて話そうか、今日会う友達にどんなおもしろいことを話そうか、家族に今日の出来事をどんなふうに話そうか、など考え方がとてもプラスになったと思う。
それを私だけでなく、みんながお笑い芸人だというステータスを持って生活すれば、もっと生き方が変わるのではないのかと思ったので、みんなに少しでも伝えていければと思った。
(20代女性)
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