読書感想文「蹴りたい背中(綿矢りさ)」

縦読みの恋愛小説を読んだことが無く、縦読みの恋愛小説を本屋さんで探したときにこの小説に出会った。最初、この話を読み終わった時の感想は不思議の一言だった。出てくる人物や行動、結果などが全て不思議に終わったからだ。そして、もう一度理解したくなってまた一から読みたくなるような本だった。

 

物語をざっくりと話すとオリチャンというモデルのファンのにな川とハツという女の子の話だ。最初、読み進めていく時は全く恋愛小説の感じがしなく、ただ、不思議な2人のお話だなという感覚だけだったが、だんだんハツの気持ちなどが不意に想像できて、あぁ、恋愛小説なんだと実感する。それがとてもおもしろい。

 

所々出てくるオリチャンというにな川がファンのモデルさんに振り回されているような、ハツとにな川、そのシーンもおもしろい。読んでいて面白くないと感じるページが私の中では1枚もなかった。この小説は恋愛小説だが、今時の10代20代がものすごくわかりやすく描かれているなと思った。

 

 

 

オタクのにな川や女子高校生のハツ、カリスマモデルのオリチャン、ハツの親友の絹代、出てくる人全てが今、この世の中にたくさんいるような人っぽい印象を受け、それを違う視点で見るのもまた楽しかった。ハツのツンデレ具合にもまた胸がキュンとするし、にな川の気付かない鈍感なところにもキュンとする。ちゃんと恋愛小説なんだと思う、キュンとする場面もたくさんある。

 

ありきたりな青春物語小説もおもしろいしとても好きだったが、少し不思議でキュンとくる、蹴りたい背中を読んだ時にこの雰囲気の虜になることは読んでみればわかると思う。違う感じの青春。違う感じのキュン。違う感じの恋愛小説。全部新しい世界を体験のできる新しい小説だと思う。

 

ちなみに、私はこの小説の中に出てくる登場人物はにな川が1番好きだ。ハツの気持ちも気付かず、ただひたすらにオリチャンを追いかけている姿にとても共感を得る。とてもかわいいと感じた。

 

(10代女性)

 

 

 

 

 

 

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