読書感想文「大金星(水野敬也)」

小説としては普通かもしれないが、実用書として読むとかなり役立つ本かもしれない。私はゲームオタク大学生ではないけれど(40代主婦)、主人公が勇気をもつことや、プライド・自意識を超えて行動するということにはとても共感がもてた。

 

主人公を助ける花村春男が主人公の御手洗くんに言った言葉「人はテンパった数だけ成長する生き物でごわす」、これ、そうだな〜と思う。できれば避けたい状況を経験することで、次はそれを楽々乗り越えられるし、自分が成長・進歩した証。でも人はテンパる状況を避けようとする。『大金星』の中でも、高校時代のクラスメイトに会いたくないからコンパに絶対行きたくないと御手洗くんは言い張っていた。

 

その気持ち分かる。私も同窓会に出たことがない。別にイジメられたりしていなかった。でもなんか行きたくない理由がある。私も御手洗くんと同じか。自分に自信がないんだ。なにか言われそう、笑われそうで行きたくない。私の場合、今の容姿のことを言われたり、昔のことをネタにされそうと考えてしまっている。

 

 

 

なぜ昔の付き合いあった人とは会いたくないんだろう。今フツーに生活してるのに、他人と関わりながら。その人たちには自信なくないのに。なぜ高校時代の友人たちには笑われそうと考えてしまうんだろう…。後の方で春男は、「笑わせるか、笑われるかが、それほど大事なことでごわすか?本当に大事なのは、相手が喜ぶか、喜ばないかでごわはんか?」と言っている。

 

これだ!この「相手が喜ぶか喜ばないか?」の視点で見ればいいんだ。私は、会って何か言われたら、『自分がムッとする』だろうと予想している。でもムッとした反応は相手が喜ぶはずがない。私が変わればいいんだ。もし何か言われても、それをネタにして相手を笑わせればいい。そうすればその場自体も楽しい雰囲気に変わる。

 

小説では御手洗くんが勇気を出して、相手が喜ぶことだけに焦点を当てて会話をして関係を作ろうとしていたし、結末はタイトル通り『大金星』番狂わせとなって、良い読後感をもてた。

 

この本はやっぱり実用書である。そして実用してこそ価値がある。私も一度は同窓会に出席しよう!花村春男の魅力も凄いものがある。見た目、西郷隆盛と山下清。強烈な九州弁。犬まで調教して女性に話しかける行動力。でも読んでると、かっこいい人に思えてくる。ただかっこいいだけでは魅力って分からない。

 

行動や言葉の面白さが重要。春男は凄過ぎるけど、自分の子たちに「面白さ、楽しさって大事!」と伝えたい。

 

(40代女性)

 

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