「夢をかなえるゾウ」の読書感想文①
何か漠然と今の生活に物足りなさを感じている時に出会った1冊。ちょっとふざけたタイトルに軽い気持ちで読み始めたが、読み進めていくうちにどんどん水野ワールドに引き込まれてしまった。かなりふざけた神様ガネーシャと主人公のやり取りは軽快な漫才。自己啓発本を読んでいるのか、お笑いを読んでいるのかたまにわからなくなるくらい読みやすい。
それでいてガネーシャが課していく毎日の課題は実に的を得ていて、しかも誰でも読んだその日から始められることばかりなのである。よくある自己啓発本では読んでいる最中には志高く、やる気に満ち溢れてくるのだが、実際の生活の中で何から始めたら良いのかわからなくなり、結局読みっぱなし、ということがよくある。
しかしこの本は読みながら、1つずつ実行に移して行こうと思えるのだ。1日1つずつ、小さなことではあるが、なぜその課題にどんな意味があるのかを実にわかりやすく説明してくれている。本を読み終わる頃には、自分に自信がでてくる。この本を読んだからと言ってすぐに夢は叶うわけでもないし、自分の能力が高まるわけでもない。
ただ、自分はどんな人生を送りたいのか、どんな人間になりたいのか、という根本的な問題に向き合うチャンスを与えてくれると思う。一見支離滅裂に見えるガネーシャの課題も順番に行動に移していくと、1つの道筋が見えてくる。夢を叶える、ということは実は小さなことの積み重ねであり、偉人と自分の違いは才能以上に努力の差なのだと気付かされる。
実際に私は全てではないが、ガネーシャが出した課題を実行した。劇的に毎日は変わらないが、これまで読んだ自己啓発本と違って読んだ後でも生活の一部になっているのだ。人と接するとき、新しいことにチャレンジするとき、場面場面でガネーシャの言葉を思い出す。こんなに日々の生活に近い自己啓発本はあったのだろうか。
(30代女性)
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