読書感想文「名探偵の呪縛(東野圭吾)」
「名探偵の呪縛」の読書感想文 名探偵の呪縛は、1作品目の「名探偵の掟」の続編である。主人公はとある小説家で、図書館へ作品の参考がてらに資料を集めに来たとこから物語は始まる。図書館で迷子になり、見知らぬ世界に来た主人公は、...
「名探偵の呪縛」の読書感想文 名探偵の呪縛は、1作品目の「名探偵の掟」の続編である。主人公はとある小説家で、図書館へ作品の参考がてらに資料を集めに来たとこから物語は始まる。図書館で迷子になり、見知らぬ世界に来た主人公は、...
「名探偵の掟」の読書感想文 名探偵の掟は、単なる探偵ものの小説ではなく、劇中の探偵とはこうあるべき、刑事とはこうあるべき、犯人とはこうあるべきをパロディチックに書いた作品である。名探偵の「天下一」は自身が名探偵という小説...
「クスノキの番人」の読書感想文 私がこの本を手にとったのは、本当に偶然でした。東野圭吾先生の作品は年に1~2作品ほど読むのですが、本当になんとなくコンビニに行って単行本コーナーを見てみるとタイトルがやけに印象に残って即購...
「沈黙のパレード」の読書感想文① この話はガリレオシリーズの続編であり、長編小説である。ガリレオシリーズを読んだことがあると分かるが、この話も例によって刑事の草薙が抱える事件を湯川が解決するという話である。 だが、今回の...
「どちらかが彼女を殺した」の読書感想文 この作品は最後まで、犯人が誰なのかハッキリとわからない作品である。具体的にいうと主人公の妹を殺した犯人は、妹の友達か、その友達の彼氏のどちらかである。 最後まで、どちらなのか分から...
「変身」の読書感想文 この本は一言でいえば「脳移植」の話である。タイトルの「変身」と「脳移植」というキーワードから大まかなあらすじは想像できると思うが、まさにそれである。 純粋で優しくて、絵を描くことが好きだった青年が、...
「レイクサイド」の読書感想文 レイクサイドは東野圭吾の作品の割にはページ数が少ないほうだ。レイクサイドの内容は中学受験を迎えた親子5組が別荘で勉強会をしている中、殺人事件が起こるという話である。読んでいて思った事は、まず...
「ガリレオの苦悩」の読書感想文 主人公の帝都大学理学部准教授である湯川学が、大学時代の恩師である友永幸正の自宅に、他の教え子たちとともに招かれる。しかしその夜、友永邸の離れで火災が発生。焼け跡から、友永幸正の実の息子邦宏...
「ダイイング・アイ」の読書感想文 東野圭吾は情景や人の感情の記述が詳しく、物語にいつも引き込まれる。ただ、その内容は深刻なものであっても最後は救いのあることが多い。 このダイイング・アイも無意識だろうかそのつもりで読んで...
「祈りの幕が下りる時」の読書感想文① 「新参者」シリーズは、テレビドラマの頃に好きになり、ドラマや映画は見ていたんですが、原作を読むのはこれが初めてでした。今まで加賀の母親については、あまり疑問に感じませんでした。しかし...
「素敵な日本人」の読書感想文 突然、別れを告げられた女性から十年たってしまったのに、会いたいと思うのだろうか。綺麗に別れた訳でもないのに、相手に怒りは感じないのだろうか。 男と女では、こんなにも物事への価値観が違うのかと...
「マスカレード・ナイト」の読書感想文① マスカレード・ナイトは東野圭吾のシリーズ物の小説でマスカレードシリーズである一作目のマスカレード・ホテル、二作目のマスカレード・イブに続く三作目だ。まずこの小説が出たということを知...
「嘘をもうひとつだけ」の読書感想文 数々の作品がドラマ化や映画化されている東野圭吾さんの作品。刑事の加賀恭一郎シリーズだった。シリーズだが、他の作品を読んだことがなくても楽しむことができるので、東野さんにはいつも感謝して...
「赤い指」の読書感想文① この物語は本当に面白く、読み応えがある。一見すると、よくあるミステリーのようであるが、その裏には高齢化社会や認知症、若者の思考の歪み、家族の関わりの希薄化など、現代の日本が抱える様々な問題が潜ん...
「白銀ジャック」の読書感想文 疾走感を持って一気に読める。この本を読み終えたときの感想だ。主人公はゲレンデを見回るパトロール。それだけですでにちょっとかっこいい。すでにちょっと羨ましい。 そんな主人公が、ゲレンデに爆弾が...
「同級生」の読書感想文 高校生のときをなつかしく思いながら一気に読み終えた作品だった。一部の学生は教師のやり方に満足しているが、不満をもっている学生も多くいる。だがしかしその不満をなかなか爆発させることはできない。 しか...
「夢幻花」の読書感想文① この書籍の表紙イラストの鮮やかさに目を奪われた。次に本の帯に書かれていた「黄色いアサガオだけは追いかけるな。」「黄色いアサガオには手を出すな。」のキャッチコピーに惹かれてしまい手に取った。 ふと...
「白夜行」の読書感想文① 白夜行は私の中で最も心に残っている一冊である。東野圭吾の作品を、ミーハーに読み漁っていた時期がある。その中で特に印象深く残っている作品が白夜行である。 二人の小学生が奇妙な運命のなか出会い、幼い...
「時生」の読書感想文 東野圭吾氏の時生という作品を読んだ。序盤の、誰にでも当てはまりそうな主人公の体たらくに呆れたり辟易しながらも、最終的には人の巡り合わせという不思議で深い縁を感じた。 主人公は甲斐性もなくだらしなくて...
「さまよう刃」の読書感想文 「さまよう刃」は東野圭吾作品の中でも、群を抜いて後味の悪い作品だ。強姦・窃盗・殺人あらゆる犯罪の応酬で成り立っているからだ。 それも、結末は最悪と来たものだ。だが、私はこの作品を読んでよかった...
「人魚の眠る家」の読書感想文① この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子どものために狂えるのは母親だけである。これは、6才の愛する我が子が脳死になり、その子のためにできうる限りのことをした母親のセリフで...