読書感想文「人魚の眠る家(東野圭吾)」
「人魚の眠る家」の読書感想文① この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子どものために狂えるのは母親だけである。これは、6才の愛する我が子が脳死になり、その子のためにできうる限りのことをした母親のセリフで...
「人魚の眠る家」の読書感想文① この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして子どものために狂えるのは母親だけである。これは、6才の愛する我が子が脳死になり、その子のためにできうる限りのことをした母親のセリフで...
「カッコウの卵は誰のもの」の読書感想文 タイトルを見た時には、このような複雑な展開になるとは思ってもいなかった。まさかの展開に様々な人の思惑が重なり、心理サスペンスの面白さにドンドン引き込まれていった。 始めは、『ちゃれ...
「マスカレード・ホテル」の読書感想文① 仕事が行き詰まって、しかも風邪を引いてしまった最悪の時期に『マスカレード・ホテル』を読んだ。普段から仕事柄、小説はたくさん読んでいるが、主にいわゆる純文学や外国翻訳物だ。 気分転換...
「片想い」の読書感想文① この本に出会い、私は男女は何を基準に分けられているのだろうかと考えさせられた。この本では性同一性障害を持つ人の様々な苦悩や葛藤が描かれている。カミングアウトができた人はある程度の壁を乗り越えてい...
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の読書感想文① 自分の行動が思わぬところで人に影響を与えているかもしれない。この本を読み終えた時の、最初の感想だ。この作品の舞台は、廃業した、今は誰も住んでいない雑貨店である。そこに忍び込んだ3人の...
「予知夢」の読書感想文 天才物理学者と熱血で単純だけど頭のきれる刑事のコンビが読んでいて楽しかった。短編が五作あるが、その全てが予想出来なかった。私はもともと物理が苦手だったのだが、内容が恋の話だったり興味をもてるものば...
「手紙」の読書感想文① 初めて読んだ東野圭吾さんの作品が手紙だった。ちょうど主人公と同い年くらいの時に読んだからか、感情移入してしまい、私にしては珍しく涙した。その後映画化されたが、本で読んだものとの間に違和感がなかった...
「秘密」の読書感想文① 妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落してしまう。そして妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。男にとったらものすごく酷い仕打ちのように思う。...
「容疑者Xの献身」の読書感想文① 衝撃の結末だった。私が推理小説というジャンルに興味を持つきっかけとなった作品である。もともと、本を読むことは好きな方であったが、読むのは専ら偉人の自叙伝や自己啓発本の類であり、小説のジャ...
「むかし僕が死んだ家」の読書感想文 この本を買ったのは、タイトルが目に刺さったからである。「むかし僕が死んだ」とはどういうことだろうと興味を持って手に取った。主人公の男性の、どこか突き放したような、あきらめたような乾いた...
「あの頃ぼくらはアホでした」の読書感想文① あの頃ぼくらはアホだった。これは東野圭吾のエッセイ。東野圭吾がいかにしてつくられたかが垣間見える本で、思わず共感してしまう内容ばかりである。 子供時代、中学生、高校生、大学生、...
「真夏の方程式」の読書感想文 主人公はガリレオこと湯川学、職業は大学の物理学科の准教授だ。この物語を読み、湯川は単に頭でっかちな大学教授などではなく子供心まで細心の注意が払える優しい人間なんだなと思った。 物語の中で温泉...
「虚ろな十字架」の読書感想文① 私には子供が一人いる。私は、この作品を読むことによって、子供に対する気持ちがさらに強くなった。私はいったい、なにが虚ろなのかが気になって読み始めた。プロローグでは母親が居ない学生の沙織、父...
「プラチナデータ」の読書感想文 自分の行ったことの結果が何を起こしているのだろうか。この本を読んだあと、私はそれを考えた。全国民のDNAをデータ化し、それを利用し犯人の遺留品などからどのような事件も解決するようなDNA犯...