読書感想文「スマホを落としただけなのに(志駕晃)」

映画が話題となっていたので、気になり読んでみたことがきっかけだ。映画は観ていないので、どういう物語なのかは本の背表紙に書かれているあらすじしか知らなかった。読んでみて、SNSに対する認識を改めなければいけないなと考えさせられてしまった。Twitterやfacebookを利用している。

 

けれども、タイムラインを見ることはあっても、自分から情報を載せたりということはあまりない。今回、この作品の中であまり利用されていないアカウントが事件で利用されているという部分があった。登録はしたものの、それほど他者とコミュニケーションを取っていないという人も多いのではないだろうか。

 

 

 

そういうアカウントを持っていると、悪い人間にうまく利用されていても気づかないことがあるのだと、この作品を読んで知った。もちろん、つながりを持って、多くの人とコミュニケーションを取っている場合も利用された際には大きな被害があるということも、この作品で取り上げていた。

 

SNSも使い方次第で良いようにも悪いようにもなるのだと、痛感させられた物語だった。自分の古い友達だと思ってコミュニケーションを取っているけれども、本当は違う人かもしれない。確実に違うのか、確実に本人だと思えるのか。ただ、スマートフォンやパソコンなどに、自分の秘密をどれだけ入れているのかということもあるのではないか。

 

私の場合は、特に他人に見られて困るような写真や動画などは何もない。秘密などは特にないので、それが第三者によって広められようが何も問題はないと思っている。この作品の登場人物たちのように、恋人の裸写真や、不倫についてなど、私は持っていない。けれども、たとえそういった秘密がなくても、私の周囲の人を傷つけたりしないとは言えない。

 

自分の情報が筒抜けになった時に、それを利用して犯罪が起こったりということもあると感じた。自分の情報についての管理は、一度改めて置かねばいけないと思わせてくれた作品だ。誰もがスマートフォンやパソコンを持つ時代だからこそ、この本を読んで今一度、その危機を感じてもらいたい。

 

(30代女性)

 

 

 

 

スマホを落としただけなのに (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
志駕 晃
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