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読書感想文「君と会えたから・・・(喜多川泰)」

「君と会えたから・・・」の読書感想文

小説のスタイルで書きあげられた自己啓発本となっている。小説としてもちゃんとした物語を書きあげ、生き方・今すぐに行動に移す事について考えさせられる内容。私にとっても学びがある内容だったが、子供が出来たら絶対に読ませたい本だと思う。人生にはいつか終わりがくる。人生の残り時間こそが命だ。
 
だからこそ、私は時間を支払って本を読む以上は考えが変わり、行動が変わり、習慣が変わった・・・というような、「具体的な変化」が欲しいと思う。この本は、メインとなる2人の登場人物である主人公である男の子と、ある日出会った女の子の交流を軸に物語が展開されていく。 
 
読んでいくうち、私はこの男の子に自分を重ねながら、女の子の口から語られる6つの「教え」に対して没頭していた。女の子が男の子に向けて伝えるものの一つに「人生でやりたい事、成し遂げたい事を書き出す」というものがある。そして、「手段を目的にしない」という教えも。
 
マーケティングなどでよく聞く話に「客はドリルが欲しいのではなく、穴を開けられるようになるという変化を求めている」というものがある。私たちは何か「欲しいもの」「やりたいこと」があるように思いがちだが、実は本質を辿っていくと、本当は「どう在りたいか」があるのだと思う。
 
資産を持つ事や今の仕事以上に、こうであれば幸せだろう、という「なりたい理想の状態」があったはずだと。この本を読んで改めて、私には元々誰かに認められたい、人の助けになる自分でいたい、という理想を持っていた事を思い出した。理想の在り方には、それを達成する為の日々の在り方が必要だ。
 
それは誠実さ、真面目さ、厳密さ、こだわりのような日頃の基準と言い換える事が出来ると思う。最低限の生き方と最高の人生のどちらがいいか。最高の人生にするために、時間をどう使っていくか。私はもっと仲間や家族に貢献出来る人間でいたい。自分の能力、時間、資産であっても、大事な人のためなら惜しみなく使っていく人間でいよう。それが本書を読了後の私の感想だ。
 
(20代男性)

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