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読書感想文「超・戦略的! 作家デビューマニュアル(五十嵐貴久)」

小説の書き方を説明した本は数多くあるが、作家、つまり小説家としてデビューする方法について、戦略的に考えるという新書の出会いは私にとって初めてだった。毎月読んでいる雑誌のインタビューコーナーに、この新書の著者である作家の五十嵐貴久氏のインタビュー記事があって、五十嵐氏は作家になるのは簡単だと述べていた。
 
インタビュー記事にはこの新書についても紹介されていたので、五十嵐氏の考え方を知りたくなった。私は小説を書くことが好きでこれまで新人賞などに応募したことがあるが、受賞には至っていない。自分のやり方に問題があるのかと思い、作家になる方法を「戦略的」に教えてくれるこの新書を購入した。
 
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この新書を読むと、これまでの自分のやり方が間違っていたのではないかと思うようになった。五十嵐氏は作家になるために、まず短編から書くというのは間違いで、長編を書いたほうが作家になれる可能性が高いと述べている。この五十嵐氏の「戦略」はとても理にかなっていると感じた。
 
なぜなら、長編小説の新人賞は書籍として出版されることが前提となっていて、逆に短編小説の新人賞は書籍出版が約束されていないからだ。私は今まで、短編小説で新人賞などを受賞してから、長編小説の新人賞に作品を応募しようと考えていた。しかし、その方法では作家になれる可能性が低いことが分かった。
 
小説は短編を書いてから、長編という自分の考え方が大きく変わった。これからは、長編小説の新人賞への作品応募を視野に入れなければならないと思うようになった。この新書は作家の新人賞をゲームとして捉え、新人賞を受賞して作家になるための攻略法が書かれている。その攻略法は作者の名字を取って、「イガラシ・メソッド」と言う。本書での「イガラシ・メソッド」は本当に戦略的に作家デビューするための方法だと思う。
 
本書の内容から、今まで自分が作家に対して抱いていたイメージが変わっていくように感じた。作家はこれまで自分の届かない文壇という世界にいる存在だと思っていた。しかしこの新書を読んでから、作家は方法さえ学べば、誰でもなれる身近な存在になってきたように感じられた。
 
本書の内容は分かりやすいところもあれば、難しいところもある。しかし、これから何回も読み込んで、「イガラシ・メソッド」を自分のものにしたいと思った。作家デビューする際には、本書で書かれていることをぜひ実践してみたい。
 
(20代男性)
 
 
 

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