読書感想文「羊と鋼の森(宮下奈都)」

これはピアノの調律師のお話である。田舎に住んでいる青年が、学生時代に出会った調律師に憧れてその世界に入るのだが、この本を読んだ後、自分も頑張らないといけないなと感じた。淡々と物語は進んでいくのだが、ずっと熱い主人公の感情が流れているのを感じてとても強い作品だなと思った。

 

初めはどことなく弱弱しい主人公だったのだが、どんどんと大人に成長していく様子が分かり、とても清々しさを感じた。調律師の仕事には様々あるのだということも知れた。主人公の青年とキーマンとなる調律師の男性が出会ったのは、主人公の通っていた学校であった。

 

 

学校のピアノの調律をすることも一つの仕事である。物語の中で、先輩調律師の男性と一緒に一般家庭のピアノの調律をする場面が多々出てくる。一般家庭でも調律をするということがあるのだなと思いました。昔、ピアノ教室に通っていたこともあったのだが、我が家に置いてあったピアノは電子ピアノだった。

 

電子ピアノは調律をしなくて大丈夫だろうから、調律師の方が自分の家にやってくることもなかった。学校でもよく友人たちとピアノを弾いたり、ピアノを弾いている友人とその音を楽しむことも多々あったのだが、調律師の方々が調整しに来ているということは知らなかった。

 

確かに、必要な存在だなと思いますが、その存在はあまり知られていない。調律師の世界というものがどういう世界なのかということを知らなかったので、仕事としてどういうことがあるのかということを知れて新鮮でもあった。調律の仕事を重ねていくごとに、成長していく青年。

 

毎日の積み重ねによって、調律の技能が向上していく青年。うまくいっているのかわからないということは誰にでもあるかと思う。本当にこの方法で合っているのか、どうなのか。ただ主人公の周りにいる素晴らしい姿勢をもって取り組んでいる人たち。彼らがいることで、主人公は更に成長を重ねていく。

 

自分にもそういった人たちがいるということを忘れないようにしなけらばならないと感じた。不安に思う点も、わからないこともたくさん出てくるときに、見本となる人を周りに探してその人の良い部分をマネしていきたい。そうして成長をしていきたい。そう感じる物語であった。

 

(30代女性)

 

 

 

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