読書感想文「ぼくがぼくであること(山中恒)」
「ぼくがぼくであること」の読書感想文 主人公の秀一は、いつも母親から「あんたはダメだ」と怒られてばかりだ。真面目で頼りない父に生意気な妹、出来の良い兄が二人の家族の中で秀一はうんざりしていた。秀一は何をしても疑われて怒ら...
「ぼくがぼくであること」の読書感想文 主人公の秀一は、いつも母親から「あんたはダメだ」と怒られてばかりだ。真面目で頼りない父に生意気な妹、出来の良い兄が二人の家族の中で秀一はうんざりしていた。秀一は何をしても疑われて怒ら...
「ラディゲの死」の読書感想文 三島由紀夫という作家は、日本ではなくヨーロッパに生を受けていれば今も自殺することなく飄々と作家活動を続けていただろうと思う。彼の戯曲や小説にある素晴らしいロジックや構成力は、いまだ国際的に優...
「SPEED」の読書感想文 たとえ頭では理解できても、心で納得できないなら抗えばいい。この本を読んで得たものは、シンプルだけど、とても大事なことだ。大人になって社会に出れば、学生の時よりも理不尽なことは嫌というほど増える...
「本屋さんのダイアナ」の読書感想文 小学生から就職し成人になるまでの過程で色々な事が起こり、感じる事や考え悩む部分が30代になった今はとても懐かしく感じる。小学生、中学生、高校生と成長していく中には誰でも色々な悩みや葛藤...
「ふしぎなともだち」の読書感想文 「ふしぎなともだち」は、私が小学校を転校した時に母が買ったくれた本で今でも大切にもっている。誰でも幼いころは友達とケンカをしたり一緒に遊んだりするものである。私もこの主人公のよう、自分の...
「太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編」の読書感想文 この「太平洋戦争最後の証言」シリーズは第一部から第三部まであり、私がもっとも壮絶で心に響いたのが第二部の陸軍玉砕編である。この本の内容は実際に戦地から帰還された...
「格差と貧困のないデンマーク」の読書感想文 自律した大人とはどういう存在であるか。二十歳を過ぎてからこの国では「成人」という事になり、様々な禁止事項が解禁され、同時に義務も発生するが、私はどうしてもこの制度が納得できなか...
「武道館」の読書感想文 「「正しい選択」なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ」人は誰でも選択をしながら生きている。 そして多くの人は「正しい選択」をしようとして生きているのだろう。そのために多少無...
「真夏の方程式」の読書感想文 主人公はガリレオこと湯川学、職業は大学の物理学科の准教授だ。この物語を読み、湯川は単に頭でっかちな大学教授などではなく子供心まで細心の注意が払える優しい人間なんだなと思った。 物語の中で温泉...
「夢は宣言すると叶う」の読書感想文 この本を読んで、普段あまり考えることのない「あなたは将来どうなりたいですか」この問いかけに、答えられない自分がいた。「90歳の時あなたはどうしていますか」や「他人に与えるバリューはあり...
「火花」の読書感想文① 「人間生きてるだけでみんなお笑い芸人やねん」この言葉にとても私は感銘をうけた。私は、それまでお笑い芸人を目指す人は自分がそれなりに面白いと自覚して自信があるからなるのであって、他の人からすればお笑...
「この子を残して」の読書感想文 私が長崎に行ったのは高校生のときの修学旅行で行ったのが初めてである。長崎も原爆の被爆地であるので平和学習を兼ねての修学旅行である。被爆をして自らの人体を研究に使われた永井隆医師の自宅も見学...
「ウォールフラワー」の読書感想文 人は、笑顔の裏にも悲しい過去や言い出せない秘密を抱えている。それを周囲にさらけ出せない時に孤独を感じ、自分ではどうにも出来ないような暗闇に迷い込んでしまう。この作品はそんな陰を誰もが抱え...
「うまくいっている人の考え方」の読書感想文① 私はこの数多くを語らない、空白の多い本に流れる空気がとても爽快で、若々しく活力に満ちていると感じた。この本と向き合ってまだ2か月も経っていない。けれども花を生けるように日々水...
「氷点」の読書感想文① この小説は私の人生の励みになる。元々小学校の頃から小説が好きだった私はジャンル問わずなんでも読んでいて、図書館に入り浸る毎日だった。中学生になり、あるスペシャル番組でこの「氷点」をテレビでたまたま...
「図書館の神様」の読書感想文① 誰よりも真面目で一生懸命にバレーに打ち込んでいた主人公のキヨが自分の言葉で部活の仲間を自殺に追い込んでしまうという出来事によって変わってしまいながらも、大人になって人との関わりあいや人の優...
「オズの魔法使い」の読書感想文 グリム童話やアンデルセン童話などと並ぶほど有名な作品だが、ちゃんと読んだことがある大人はどれ位いるだろう。私自信もいつの間にか「知っている」作品として認識していたが、とある機会に恵まれ、始...
「虚ろな十字架」の読書感想文① 私には子供が一人いる。私は、この作品を読むことによって、子供に対する気持ちがさらに強くなった。私はいったい、なにが虚ろなのかが気になって読み始めた。プロローグでは母親が居ない学生の沙織、父...
「ぶらんこ乗り」の読書感想文 「愛しい」という気持ちでいっぱいになる本である。「愛しい」という言葉は帯にも記されていた言葉で、おそらく非常に有りがちな感情なのだろう。だが読後の気持ちは、どうしようもなくその言葉が一番しっ...
「ブレイブストーリー」の読書感想文 私が初めてこの本と出会った時は主人公の亘と同世代で理由は異なるものの両親の離婚について苦しんでいたり、優しい親戚がいたりする境遇が似ていて共感を持っていた。そのため亘の冒険をより自分の...