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読書感想文「アイゼンホーンゼノス WARHAMMER 40000(ダン・アブネット)」

「アイゼンホーンゼノス WARHAMMER 40000」の読書感想文

これは、海外のボードゲームの世界を小説化したもので、かなり入手が難しい小説ですがSF小説として見た場合、かなり異質だなというのが私個人の感想です。たとえばですが、この書籍の主人公である、アイゼンホーンは、地球に害をなす異星人を探し出して捕まえたり、殺害するというかなりとんでもないお仕事をしています。

なぜなら、この小説の世界は、明るい未来というものは一切存在せず、人類は戦争しかないという世界で、異星人の侵略を受けているという世界観です。そして、主人公のアイゼンホーンは、人類を危機に追いやろうとするカルト集団のほか、異星人の集団を調査したりする役柄で平和的な小説ではないのです。

この小説の面白い点は、誰が裏で暗躍していて人類を追いやろうとしているかです。無論これは上巻なので、まだ犯人は誰なの?とか、黒幕って誰で何が目的なの?というのはこの巻では不明です。ちなみにこの小説、読み始めると即座に、地球を転覆させようとした首謀者を主人公が始末しているため、一応首謀者についてはわかってます。

ですが、首謀者は人類が納めている様々な惑星で犯罪を行おうとしていたので何故、地球に害をなそうとする人物が複数の地球人類が納めている他の惑星で犯罪を行うのかというのを操作するというのがこのアイゼンホーンゼノスです。

なお、ここでいう、「ゼノス」という単語は異端者とか、異星人という意味で人間以外を意味します。この小説は、人類は人類以外の異星人は敵であると教えられている世界なので、地球人類側が信仰してよい宗教にも決まりがあるんです。

だから、異端審問官というお仕事がありまして、主人公はそんな異端者を探して始末するという役割を担っています。この小説はかなり人を選ぶ小説だと思います。なぜなら、宇宙歴4万年という途方もない年数が経過した世界、そして地球はだんだんと荒廃していっている世界観なので明るい未来を楽しみにしている方には合わない小説です。

ですが、見どころも多い小説で、人間模様のほか、普通では考えられない性格の人や病気を持っている登場人物が嫌に輝いて見えてまともに見えるなど普通の人のほうが異端者に見えてしまうなど普通の平和的な世界観を演出する小説と全く違います。

普通と違う非日常的な世界観の作品なので見どころもいっぱいで異星人ともやり取りがあるなど主人公は自分の持つ権限に翻弄されるなど人間味がある主人公がどう対処するかという点が見ものの作品です。

(30代男性)

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