「ティファニーで朝食を」の読書感想文
この本と出会ったきっかけは本屋さんでこのティファニーでという言葉を見たからである。この本の紹介だが、これは自分の中では恋愛物語である。夢見る男女の人生を共にしていく相手を選んでいるとも言える。
ホリー・ゴライトリーは天真爛漫で田舎からニューヨークに来て一年くらいになるが、今だ定職にもついていなく、その時に飲み屋で知り合った男性などに援助してもらっている生活で、でも男性たちはホリーの不思議な魅力に惹きつけられる。
何人もホリーに付きまとい、ドレスを破かれるということもあったり、生活は貯金も出来ていい状態で、朝帰りでティファニーの宝石店の前で悲しい気分を楽しくして家に帰るのがホリーの生活だ。
ホリーの家の上の写真家の男性にいつもアパートの鍵をなくすので帰るたびに起こされて鍵をなくすことをなじられる。だけどホリーはそんなことは気にせず生きている。写真家に怒らないで今度モデルになるからと言いくるめたりする。
新しく越してきた若い小説家志望の青年ポール・バージャックもまた援助してもらっているお金持ちの女性がいた。そこで二人は仲良くなり、貧乏な身の上に二人で慰めあうように夢を語りながら生きていく。
そこでホリーを本気で愛しだしてしまうポールは奔放なホリーを自分のものだと愛を真剣に語るが、ホリーはブラジルのお金持ちと結婚する。そこでポールは身を引くが、ホリーが警察の取り調べにあう。それはアフィア組織のサリー・トマトとの面会が原因だった。
それを知ったブラジルのお金持ちは結婚を破談にした。ポールはホリーにかごの中の鳥は嫌だとポールの愛を受け入れられずにいるが雨の中自分の飼っている名無しの猫を捨てるホリーに猫を拾いにいくポール。
その姿にホリーは自分を本当に愛してくれる人はポールだと気が付くのだった。この作品の面白さはホリーの純真な奔放な人柄である。そして大人になっていても大人になり切れない自分は自由だと信じているところである。
自分の境遇に負けず頑張って自分なりの生き方を貫いているところは凄い。でも人からみんなに賞賛されるような生き方ではないが、ホリーなりにこの自分の人生を輝かせるようにブラジルにお金持ちと住んで、自分が貧乏だったころに戻りたくないと思いながら、ポールの小説家になる夢を応援するところもある。
自分の弟の存在がホリーを支えていたので弟の死がホリーの人生の目的を見失うことになる。フレッドの存在が自分の支えであり、フレッドに似ているポールの優しい人柄に惹かれていた。でも本当に自分を愛してくれる相手に出会えたところが宝石のようなものだと感じた。
(30代男性)
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