読書感想文「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと(西原理恵子)」

わたしが最近感銘を受けた本は、西原理恵子著「女の子がいきていくときに、覚えていてほしいこと」だ。この本は、漫画家として生きてきた著者が、反抗期を迎えて親離れしようとする娘との関わりを通して、自分のこれまでの人生を振り返りながら、女性が生きていく上で重要なことをエッセイとしてまとめている。
 
この本の序章で著者の西原先生が「本当に覚えておかなきゃいけないのは、たぶん、転んだ時の立ち上がり方。」と書いてあるが、この本の前半は西原先生自身の挫折や苦しい経験と、そこから努力して今の生活を手に入れるまでの経験が書かれている。美大の受験日に父親が自殺したこと、美大の予備校の時点で成績は最下位で、現実を思い知ったこと、毎日の生活費を稼ぐために必死になって漫画を書いたこと。
 

 
 
数々の経験を通して自分が生きていくために工夫を凝らし、一人の大人として自信がついていった。このような経験を踏まえて、女性こそ自分で仕事をして、お金と自由を勝ち取っていく必要があると述べている。わたしがこの本を手に取ったのは、結婚して1年目の時だった。主人の仕事の都合で慣れ親しんでいた土地から遠方へ引っ越し、同時に仕事も退職していたので、当時は一日ほぼ家に引きこもっている日々だった。
 
元の職場の同期や友達は職場の中でも存在感を強めていて、「わたしだけ社会の中で取り残されていく」と不安と焦りを感じていたわたしにとって、西原先生の言葉は胸が痛かった。大学を卒業して社会人になり結婚するまで、わたしは周囲の人達と同じような人生を歩んできた。
 
結婚して仕事も辞めたことで、今後の人生を自分で選んでいかなければならない不安を漠然と抱えていた。今まで大きな挫折を特に味わったことがない分、失敗が怖いという思いも大きい。「長い人生必ず転ぶから、その時の立ち上がり方を覚えておいてほしい」という西原先生の言葉は心に響いた。
 
失敗を怖がるのではなく、失敗ができる今のうちに自分の方向性を見いだしておきたいと感じた。しあわせを他人任せにするのではなく、自分自身の力で手に入れたと自信を持って言えるようになりたいと思う。わたしはまだ今後の仕事や生き方について決められていないが、何度もこの本を読み返して、新たな道を切り拓く勇気をもらっている。
 
(20代女性)
 
 
 
 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
西原 理恵子
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