読書感想文「琥珀の夢(伊集院静)」

サントリーの設立者の物語でした。若いころから、主人公が賢明に仕事に向かう姿は非常に共感できますし、そもそも仕事への向かい方ってこうあるべきだなーと感じました。大阪という商業の街において、若い丁稚が活躍し、いろいろな仕事を覚えて成長していく姿は、清々しくもあり、改めて自身の現状の仕事への姿勢を考えさせられる良い機会となりました。
 
その他、当時の銀座へと向かい場面や、国分へのサポートなどの場面においては、目の前の利益のみにこだわらず、お取引先を大切にして仕事を向かうことの重要さを再確認できます。近頃では、いくら儲かるのかという点ばかりに重点がおかれ、中長期的に取引先と良好な関係を築いていくという側面が、極めて薄れて行っているように思えます。
 

 
主人公は助けることで、助けられること、お取引先というのは一緒に成長していく存在として位置づけているように思えます。こうした考えや動き方が、将来の自身の苦境において、助け船を出してくれる仲間づくりにつながっていくのだと感じます。
 
主人公はウイスキーづくりに没頭していくのですが、やもすれば海外からの輸入や、そのままのお酒としての販売ということも可能であったと思いますが、それをより日本独自のスタイルに変えていくこと、自社としての独自性と協調させていくことにこだわります。
 
これには相当な労力が必要だったと思いますが、目の前の高いハードルに対して、より合理的な方法を探していくことが大切なのではなく、そこに自信のアレンジを入れていくことに価値があるように思われました。日常の業務においては、限られた時間の中で最大のパフォーマンスが求めれらる中で、合理性や効率性に重点を置かざるを得ません。
 
しかし、仕事の本質としては、誰にも成し遂げられないようなことを、自身の経験、感、資力そういった資産を総動員して挑戦しつづけるべきであり、そこに人生としての価値が創造されるのではないかと感じられます。
 
(40代男性)
 
 
 

 
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