数年前に、綾瀬はるか主演で放送された八重の桜。この大河ドラマと同じ新島八重の一生について書かれた本だ。ドラマでは幼少期からはじまり、明治以降の時代まで描いていましたが、この小説ではある程度年齢が大人になったところからはじまっている。もう鶴ヶ城に立てこもるかどうするかというところから始まる。
この小説を読んでいると、綾瀬はるかの顔が浮かび、結婚した相手は長谷川博己の顔が浮かぶ。ドラマは観ていたが、少し内容も忘れている部分があり新鮮に読むことができた。八重さんの心の動きや、その時置かれていた立場なども改めて知ることとなった。はじめの夫である尚之介さんとの会話は少ないものだが、本当に愛し合って結びついた二人なんだなと読んでいて感じる。
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決して何か別の理由があっての結婚ではなかったのだと思う。難しい時代に結び付いてしまった二人。恋愛結婚など、なかなかできない時代に二人は出会い結びついた。時代が違えばどんな夫婦になっていたのだろうか。また登場する女性たちの力強さは、現代人も学ばなければいけないと思う。苦しい中でも、男性を立て、そして女性として守られるだけでなく戦うということ。
前線に立って戦うだけが戦ではないということを私は知った。食事の用意をしたり、傷を負った人の看護をすること。力がなくてもできることはたくさんある。しかしそれを忘れて日々過ごしている気がする。自分には何の力もないと思う時がたまにある。しかし、この本の中で戦の中で凧をあげる子供たちや、姫様の着物をほどいて包帯などにする女性たちが描かれていた。
何もないところから何かを作ること、相手に余裕があるのだと思わせる工夫など。何かしたいと思う人々の気持ちにもはっとさせられた。苦しい生活の中でも楽しむことや、豪華に彩ることは可能なのだ。自分に力がないと思っても、力があると見せることや、自分を鼓舞させることはできるはず。この小説からそういった力を学んだ気がする。
(30代男性)
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