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読書感想文「キキとジジ 魔女の宅急便特別編その2(角野栄子)」

この物語はジブリ映画「魔女の宅急便」の続編の話である。原作はキキが大人になり、母親になるところまでが語られているが、こちらはそれの特別編。キキとジジが出会った、つまりキキが生まれたところから「魔女になる」と決心するところまでが描かれている。
 
出版は今年であるから、いまだに魔女の宅急便は終わってないんだということだけでファンにとっては非常に嬉しく、しかもそれが幼いころのキキとジジの話だというので、読むことをとても楽しみにしていた。生まれたばかりのキキのところにまるでそれが当然かのようにやってきたジジ。
 
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二人は二人でいることはとても自然で当たり前のことのようになっていることがとてもうれしい。しかし素直にすくすくと育っていくキキに比べて、ジジのほうがいろいろと悩みこんでいるように感じるのだ。それはやはりジジのほうが少しだけお兄ちゃんであることが関係しているのかなとも考えられる。
 
ジジは自分もコキリさんやオキノさんにキキと同じように扱ってほしいのだ。ほめてもらいたいしみとめてほしい。しかし、やっぱりキキと同じようにはいかなくて・・・。この物語はキキの、というよりもジジの目線で描かれているジジの物語のような気がしている。
 
ジジから見て不安な部分がたくさんあるキキの姿に読んでいるこちらまで「どうなのかな」「大丈夫かな」と思ってしまう。ジジは最初から少し大人でしっかりしているけれど、赤ちゃんから少しずつ大きくなっていき、読者が知っているキキになっていく様子を読むことで見守ることが出来るのがとても嬉しい。
 
この物語はファンにとってプレゼントのようなものではないかなと思ってしまう。もちろん、すべての物語がプレゼントのように嬉しく楽しく読めるものではあるのだけど、誰だって魔女の宅急便を読んでいて二人はどうやって出会ったんだろうと考えたことがあるはずだから。ぞれに対してとびっきりの答えを作者が用意してくれたように感じるのだ。
 
(20代女性)
 
 
 

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