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読書感想文「日本の最も美しい町(美しい町研究会)」

旅好きの私にとって行って見て来た所、これから行ってみたいところが沢山の写真と解説により楽しむことができる本である。一度行って目にしたことのある地域について、訪れた時期の季節の違いにより少し違った風景を感じることができ、もう一度訪れて見てみたいという興味にかられる。
 
行ってみたいところは日本中まだまだ沢山あって、報道されている動いている映像の中から感じられるものも、行きたいという興味や関心が大であり、しかし、動かないけれど、写真から想像できる静のもの。どちらも自分なりの楽しみ方で世界が広がる。時間に追われて何気なく素通りしたような場所もあり、もう二度と行くことのない場所についての心残りがこの本との再会によって取り戻すことができた。
 
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この本には大きな写真、小さな写真が数多く掲載されており、美しい佇まいの街の周辺のガイドマップも動きやすいようにと工夫されて地図にまとめられてある。古い日本の家屋についての呼称や歴史ある街並みを分類して教えてもらうことができる。例えば茶屋町、社家町、武家町、門前町、城下町など、集落やその土地の産業などから発展したということもわかるように分類されている。
 
ただ単純に観光だけをメインにして掲載した写真ではなく日本の古き良き時代を彷彿させるような本だ。お土産になる民芸品や食べ物も偏った形でコマーシャル的にも載せられておらず、その地域にあったものを研究会の人々が選りすぐった形で載せている。その土地に暮らしている方々の生活の様子を垣間見ることもでき、私たちが常日頃口にすることがない。
 
また、目にすることのない建物や道路に対しての表示、(うだつや出梁造、しとみ、出格子、虫庫籠窓、箱庇、桝形や鉤形の道路、アエコと呼ばれる通路など)その地方独特の呼び方があり、これもまた日本の美しい情緒と言える。日本っていいなあと感じさせられるいい本作りができている。
 
その土地で何が発達したのかもここそこに描かれており、(白川郷、大内宿、金沢の東茶屋街、小江戸川越、飛騨高山、祇園、出石、城崎温泉、倉敷)などなど、私自身行ったことのある場所の中には少し整備されてしまったかなと思う部分もあるが、美しい写真からはくっきりした形で懐かしいままよみがえっている。
 
萩市や宿根木、内子町などではまだまだ生活の中で育まれている文化を感じられる和ろうそくや自分の家で小さな小物や民芸品、絵ハガキなどを手作りして売っている一般の家があり、そこで買うことのできた物を取り出し思い出しながらそれらを見ている。この本を通して再度、日本の古き良き時代の建物等や街並みを思い出すことができ感激している。
 
(60代女性)
 
 
 
 
 

日本の最も美しい町
日本の最も美しい町

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