読書感想文「遅読家のための読書術(印南敦史)」

日頃から、ビジネス書をたくさん読んでもっと仕事に活かしていきたいという欲求があり、本屋に立ち寄ってはビジネス書の棚の前で自分に足りていないようなビジネスの手法が書いてある本を読んだり、聞いたことはあるけどよくわからないといったタイトルを見て思いを巡らせたりする習性がある。

 

そういう時は大体日曜日の午後で、これから買って読んで、明日の仕事から成長したいといった気持ちがある事が多い。ここで引っかかるのが、「この本を読んだからにはきちんと身につけ、活かさなければならない」という思いから、自分に読みこなせるだろうか?といった不安だ。

 

 

ある程度の金額を出して、読むのも決して速くない自分が、時間をかけて読み終わっても何の成長もなければ意味も無いと思ってしまう。また、私は決して読むのが速く無いので、理解できないとどんどん時間がかかってしまい、日曜日の午後はあっという間に過ぎ去っていく。そこで、読むのを速くすれば改善できるのかと思い、そういった速読の類の本を手にとってみても、どうもしっくりこない。

 

そんな時に出会ったのがこの本「遅読家のための読書術」だ。著者自身も遅読家と仰っているということで、自分と同じ悩みを克服された方の本は参考になりそうという強い想いもあった。音楽にも精通している著者の言葉「音楽に例えるならば聴いた結果として自分の中に生まれたものが、その音楽の根本的な価値なのです。」という一文がものすごくしっくりいった。

 

音楽のフレーズを一字一句、聴き漏らさず聴き取って、自分に活かそうという思いで聴くような人はいないということだ。本を読んでいる途中の楽しさや、読み終わったあたとの成長感、そういった感覚のようなもので本と向き合えばいいのだ。そして、その楽しさや幸せが得られた感覚を得られた箇所を1つだけとっておき、そのフレーズへのレビューを書いておけば、また見返した時に印象に残って、自分のためになると感じた箇所がありありと蘇ってくるのだ。

 

おかげで、隅々まで読もうとする呪縛から解き放たれ、本と気楽に向き合えるようになり、結果として多読への第一歩を踏む
ことができた。

 

(30代男性)

 

 

 

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