Amazonと言えば私も使っているサービスで今では知らない人の方が少ないぐらいの会社だ。しかし石の上にも三年というようにAmazonも最初からいい滑り出しではなかった。この本の面白いところはAmazonという会社を中心に分析したところではなく、ジェフ・ベゾスという一人の天才に視点を当て実際に彼の声も一部入っている。
特にKindleの戦略についての半分インタビュー形式の様な部分は読みごたえがある。出来れば英語版で読んだ方がいいのだろうが、日本語訳でもジェフ・ベゾスがどのような性格なのかが少しわかる。またAmazonの発展の背景にはジェフ・ベゾスの生い立ちが深くかかわっている。小さいころから機械を分解したり修理したりするのが得意だった。
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そんな彼の好奇心が人の役に立つサービスを始めたいという発想に繋がった過程が面白い。また、最初のキャリアはウォール街のプログラマーというのも興味深い。彼の作ったプログラムが余りにも優れていて逆に胡散臭いと言われ採用されなかった話はベゾスの超人的な能力が良く伝わる部分だ。Amazonを起業してからも経営は赤字続きだ。
最初の内はウォール街時代の貯金などで何とかなった。小さなガレージで始めた会社が今では世界を支配する企業に成長するといったい誰が予測できたのだろうか。その後本屋との戦争、ECコマーズがなかなか普及しない、サーバーが追いつかないなど様々な困難が待ち構えていた。
当然彼個人の資金ではどうにもならず親戚や知人に出資を求めたり借金することになる。今では彼らは大金持ちだろう。最初は半分捨てるつもりで出資した金が世界で最も注目されている上場企業になったのだ。最近になってクラウドサービスを始めるまでは赤字経営だったがそれでもベゾスは株主に支持された。
普通だったら株主総会でクビになってもおかしくないのに人々が彼のビジョンを信じたのはなぜだろうかという疑問に対する答えはこの本を読めば少しは分かる。
(20代男性)
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